鶴見、独走でカデットOP連勝
トヨタSLカートミーティング第4戦
レース1の表彰式。(左から)2位の松浦、優勝した原、3位の小川
レース1の表彰式。(左から)2位の松浦、優勝した原、3位の小川
 【フェスティカ・サーキット(栃木県)】トヨタSLカートミーティング第4戦が16日、当地で行なわれた。今回取り上げるのは、フェスティカのSLレースで最速の「YAMAHA SSクラス」と、最も多い10台が参加した「YAMAHA カデットオープンクラス」。両クラスともに、日本一を決める「TOYOTA SLカートミーティング全国大会」(11月3、4日。宮城県・スポーツランドSUGO)を目指す遠征組も加わり、ハイレベルな戦いが展開された。(敬称略)

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 YAMAHA SSで今季絶好調なのが松浦輝一(15)だ。開幕から負けなしの全勝(6連勝)を飾り、誰が松浦を止めるのか注目された。その候補は、8月のサマーフェスティバルで優勝した押田直也(16)、同2位の新山匡(15)、前日(15日)の練習走行で好タイムを出している小川一哉(17)、前回のSL第3戦で3位に入った原礼衣記(14)ら多士済々だ。

 まずは小手調べ。5分間のタイムトライアルが行われ、原礼衣記が32・320秒でレース1のPPを獲得。原にとってSSでの初ポールだ。2番手以下は松浦、小川。4番手には押田が入った。
SSクラスのスタート。PPの原が好スタートを切った
SSクラスのスタート。PPの原が好スタートを切った
 そして決勝レース1(15周)の開始。好スタートを決めたのはポールポジション(PP)の原。直後に松浦、小川がつけ、押田、新山と僅差で続く。今シーズンはこれまで、レース序盤から中盤にかけて松浦がトップに立ち、そのまま引き離して優勝というパターンが多かったが、今回は様相が違う。原と松浦はほぼ同じペースのため順位を入れ替えるまでいかないのだ。3番手以降は徐々に遅れ始めた。押田、小川、新山の順で僅差のまま走行していたが、12周目のヘアピンで新山がマシントラブルのためリタイアしてしまった。

 そして、スタートから逃げ切った原がポール・トゥ・ウインで初優勝。同時に松浦の連勝も止めた。2位はその松浦で、3位争いは小川が制した。

 レース2(15周)のグリッドはレース1のベストタイム順で決定されたが、ここでもPPは原。2番手は松浦、2列目は小川、新山という順だ。スタートとともに原が好ダッシュを決め、トップで1コーナーをクリア、2番手に上がった新山、これに小川が続く。スタート直後の1コーナーで新山にパスされた松浦は、小川、佐々木哲也(25)にも先行を許し、オープニングラップを5番手で終えた。

 トップを走る原は32.6、7秒で走行し、2番手以降は5台による接戦で32.8〜33.秒のペースのため、その差は広がる一方。9周目、4番手の小川に押田と松浦が仕掛けて順位を4、5番手にアップ。そして12周目には松浦は押田を捉えて4番手に上がった。しかし、原は後続との差を約4秒まで広げていた。そしてチェッカー。優勝は原で、独走で2連勝達成。2位は新山がその順位をキープ、3位には佐々木が入り、第3戦に続く表彰台獲得。松浦は4位が精いっぱいだった。

 連勝した原は「最初ローリングがうまくいかなかったけれど、スタートしてからはいい感じで走れました。何より松浦選手の連勝を止めることができてうれしい。次はもっと早いタイムで走れるように頑張りたい」とうれしそう。全国チャンピオン経験のある斉藤祐一のチーム「Yu−ichi Work’s」に所属し、斉藤からアドバイスを受けながら腕を磨いてきた原は今後が楽しみな選手だ。

 一方、連勝が止まった松浦は「とにかく残念です。今日は混戦からうまく抜け出すことができませんでした。最終戦は優勝できるように頑張ります」と雪辱を誓った。

[SLカートミーティング第4戦](1周=628m×15周/路面:ドライ)
▽YAMAHA SS
 順  ドライバー     タイム(差)
 【第1レース】
 1 原礼衣記     8分09秒916
 2 松浦輝一        0秒233差
 3 小川一哉        4秒166差
 4 佐々木哲也       9秒315差
 5 藤生勝也       10秒440差
 6 新山匡        11周DNF
 7 押田直也*       3秒916差
―― 川井洋輝        リタイア
 【第2レース】
 1 原礼衣記     8分11秒401
 2 新山匡         2秒794差
 3 佐々木哲也       3秒144差
 4 松浦輝一        3秒278差
 5 押田直也        3秒826差
 6 小川一哉        4秒195差
 7 川井洋輝        5秒019差
 8 藤生勝也        9秒686差
 DNF=フィニッシュせず、*=ペナルティーで順位降格
2レースともに同じメンバーとなったカデットオープン。(左から)2位のユアサ、優勝の鶴見、3位の田崎
2レースともに同じメンバーとなったカデットオープン。(左から)2位のユアサ、優勝の鶴見、3位の田崎
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 カデットオープンには関東近県だけでなく、宮城県や福島県からもエントリーがあり、精鋭による激突が展開された。

 決勝レース1(15周)は、PPスタートの湯浅翔太(10)がスタートを決め、トップで1コーナーをクリア。2番手以降は鶴見翔馬(9)、上原拓和(11)、田崎隼翔(10)と続く。2周目、鶴見が湯浅をパスしてトップに立つと一気にペースアップ。34.0秒台のハイペースで飛ばし、そのまま開幕戦以来の優勝を飾った。セカンドグループは最後まで接戦の2位争いは湯浅が制し、田崎が3位、上原が4位だった。

 レース2(15周)はレース1のベストラップで決定。PPは鶴見、2番手は湯浅、3番手が上原。これに岡村涼太(9)が続き、田崎は7番手スタートとなったが、ここでも鶴見が強く、独走で2連勝。レース1と同じ顔ぶれが表彰台に並んだ。

 これでポイントは、首位の上原が2レースとも4位だったため、鶴見が59ポイントで同点。シリーズチャンピオンは最終戦決着になった。

 鶴見は「今日は調子が良かったので、2レース勝ててうれしい。次の最終戦も勝てるように頑張ります」ときっぱり。カデットクラス(8歳以上)に7歳のころから賞典外として参加し、昨年から正式に参戦、今年は開幕戦のレース2でクラス初優勝を飾った。今回の結果から、堂々たるチャンピオン候補に成長した。

▽カデットオープン
 R1 R2  ドライバー
 1   1  鶴見翔馬
 2   2  湯浅翔太
 3   3  田崎隼翔
 4   4  上原拓和
 5   5  岡村涼太
 6   6  高橋英義
 7   7  石川裕都
 8  10  渡辺隼大
 9   8  中村茉桜
10   9  蒲朋希
※R1=第1レース、R2=第2レース順位

▽スーパーSS
 R1 R2  ドライバー
 1   1  迫成幸
 2   3  阿部徳三
 3   2  宇都木実
 4   5  沼口文勝
 5   7  嶋田哲也
 6   6  細谷静男
 7   8  山本純正
 8   4  斉藤祐一

▽SSチャレンジ
 R1 R2  ドライバー
 1   9  柴田真友子
 2   7  大平晃弘
 3   5  千葉修久
 4   8  小林暁
 5   1  土上宏
 6   6  本綱園荘
 7   3  田中修平
リタイア 4  中山透修
失格   2  室井飛鳥

▽TIAジュニア
 R1 R2  ドライバー
 1   2  葛原龍優
 2   1  関根陽幹
 3   5  加藤広基
 4   3  鳴門亮太
 5   4  中澤凌
 6   6  佐久間晴喜
 7   7  福田勇輝

▽FDオープン
 R1 R2  ドライバー
 1   1  小曽戸拓翔
 2   2  斉藤智樹
 3   4  高久勝成
 4   3  根本嘉文
 5   5  設楽竜之介
一斉にスタートしたカデットオープンのマシン
一斉にスタートしたカデットオープンのマシン
 [サーキットからのお知らせ]
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レース前に全員集合。選手たちは厳しい残暑に負けず、元気いっぱいカートを走らせた
レース前に全員集合。選手たちは厳しい残暑に負けず、元気いっぱいカートを走らせた