年功序列!? 58歳丸山がKTミーティングV
WEST−CUP第5戦茂原
最終戦を残して見事、SSのタイトルを決めた津野(右)。ベテランの長内(中)には負けたものの、中田(左)はきっちり抑えた
最終戦を残して見事、SSのタイトルを決めた津野(右)。ベテランの長内(中)には負けたものの、中田(左)はきっちり抑えた
 【茂原ツインサーキット(千葉県)】WEST−CUP第5戦が9月30日、千葉県茂原ツイン・サーキットで行われたが、最速スピードを誇るYAMAHA−SSクラス。今回の注目は津野和彦(38)で、自身の初タイトルとなる地方選手権FP3クラス(東地域)のチャンピオンを獲得して意気揚々と茂原に乗り込んできた。次の目標はこのWEST−CUPのタイトル。今回はランク2番手の中田匡哉(16)の前でフィニッシュすればOKだが、果たして「2冠」は達成できたのか−。(敬称略)

     ◇     ◇     ◇

 秋晴れのなか開催されたカートカップ。台風が上陸するという予報もあって、レースの進行を早めてと訴えるチーム関係者もいたが、全クラスのレース終了まで秋晴れが続き参加選手ともどもひと安心だった。

 YAMAHA−SSには9台が参加。公式練習から激しいトップ争いが展開され、津野、長内正人(46)、中田の3人がしのぎを削った。

 気合が入っているのは津野で、地方選手権のFP−3王者に次いで、茂原のWEST−CUPも制すれば、SLカートミーティング全国大会(11月3、4日。SUGO)の招待ポイントも、茂原代表トップポイントも獲得できるからだ。仕事の都合で最終戦には出られないから、このレースが勝負。とにかく遙か年下の高校生のライバル、中田の前でゴールすることだけを考えてレースに臨んだ。

 まずは予選が行われ、津野が長内の追撃を抑えてトップ。3番手は中田だった。そして迎えた決勝ヒート(18周)。ポールポジション(PP)の津野は数周トップを走ったが、長内がかわして首位に。その背後で津野が仕掛けるタイミングを計っていた。その後方には中田がピタリとつけた。

 この緊迫した三つどもえが延々と続いたが、結局順位の変動なくゴール。ベテランの長内が勝って、津野は目標の中田の前でゴールして初チャンピオンに輝いた。

 カート歴は通算でも6、7年という津野は「中田君の前で終われて良かった。これで2つ目のチャンピオンですが、すべてチーム(TKC)のバックアップのおかげです。まるでワークスみたいに支援していただき、徳江信泰監督とうまくコミュニケーションが取れたことが最大の勝因です」と感謝の言葉を連発していた。

 航空関係の仕事で成田、羽田と忙しい毎日を送る津野はシフトの関係で出られないレースもあって、環境的には難しかったが、その困難を克服できたのもチームTKCのおかげという。

 さあ、これで胸を張ってSL全国大会へ。抱負を聞いたら「1年走ったのでフレームが疲れているので…」と最初は弱気だったが、「まあ、チームとともに頑張ります」ときっぱり。38歳の新チャンピオンは全国制覇を見据えている。
KTミーティング表彰式。最年長の丸山(後列中央)が貫録勝ちだ
KTミーティング表彰式。最年長の丸山(後列中央)が貫録勝ちだ
 ○…“大人のクラス”KTミーティングは、安いエントリーフィーで食事も付いて賞品ももらえて…と言うことなしのクラス、今回は上は58歳から下は15歳まで幅広い年齢の選手が集まった。公式練習、タイムトライアル(TT)ともに“年功序列”で、丸山政己(58)、高梨成次(48)、柴田澄雄(47)がトップ3を形成。決勝でもこの順番で終わったのだから不思議というか、熟年パワーすごすぎというか…。以下は中野耕壱(41)が氏家政義(48)との競り合いを制して4位に食い込んだ。
楽しんで勝った! レンタルクラスで優勝した西岡(後列中央)
楽しんで勝った! レンタルクラスで優勝した西岡(後列中央)
 ○…レンタルクラスは文字通り、各ショップのレンタルカートで楽しんでもらうレース。だから新品タイヤはNG、ギアもチェーンも規制があり、14.5φ(パイ)=直径14.5mm=のジョイントキャブレター必備。レースに出たくても出られなかった層を開拓するために設けられた。今回は8台が参加したが、年齢が高いせいか、みんな楽しんでレースに熱中。西岡貴樹(39)、長崎吾朗(36)、西塚誠(T・TKC)の3人が予選、決勝とも不動のポジションを形成し、他の追随を許さずに守りきった。4位以下は予選、決勝ともに目まぐるしく順位が入れ替わった。

[茂原WEST CUP第5戦](9月30日/茂原西コース/1周700m/路面:ドライ)
 ▽YAMAHA−SS(18周)
 順  ドライバー(チーム)     予 T
 1 長内正人(ウエルストンKC)  2 2
 2 津野和彦(T・TKC)     1 1
 3 中田匡哉(M−Racing)  3 3
 4 長谷川正吾(SEE BEES) 4 4
 5 香取優希(T・TKC)     5 5
 6 鬼嶌正幸(RTシリウス)    7 7
 7 平松元治(T・TKC)     6 6
 8 斉藤誠(T・TKC)      9 9
 9 山内勇人(T・TKC)     8 8
※予=予選ヒート、T=タイムトライアル順位

▽KTミーティング(15周)
 順  ドライバー 予 T
 1 丸山政己   1 1
 2 高梨成次   2 2
 3 柴田澄雄   3 3
 4 中野耕壱   5 4
 5 氏家政義   4 6
 6 鈴木真二   8 7
 7 福島崇仁   9 9
 8 藤巻裕    7 8
 9 相川明久   6 5

▽コマーEX(15周)
 順  ドライバー 予 T
 1 松山幸生   1 1
 2 石川晴太   3 2
 3 小田優    2 3
 4 小高奈々   4 4

▽レンタルクラス(10周)
 順  ドライバー 予 T
 1 西岡貴樹   1 1
 2 長崎吾朗   2 2
 3 西塚誠    3 4
※出走8台
コマーEXクラスで激しいトップ争いを展開した松山幸生(7)=右=と石川晴太(10)
コマーEXクラスで激しいトップ争いを展開した松山幸生(7)=右=と石川晴太(10)