PPスタートでマシントラブル、でも赤旗掲示再スタート
2012 CAカートレース第5戦
S−Jr.の表彰式。チャンピオンの松本と2位の鳴門(左)は「KBF」のチームメートだ
S−Jr.の表彰式。チャンピオンの松本と2位の鳴門(左)は「KBF」のチームメートだ
 【サーキット秋ヶ瀬(埼玉県)】2012CAカートレース第5戦が7日、当地で行われた。今回クローズアップするのはS−Jr.(エス・ジュニア)クラス。小学5年〜中学生までの次世代のカート界を担うメンバーがそろう面白いカテゴリーだ。シリーズも第5戦となってチャンピオン争いにも注目が集まったが、ポイントリーダーの松本学音(かのん、13)が最終戦を残して見事にチャンピオンに輝いた。やはり勝者には運も味方する――。(敬称略)

     ◇    ◇    ◇

 タイトルの可能性があるのは、ランキングトップの松本。以下、チームメートの関根陽幹(10)、鳴門亮太(13)ら。数字上はランキング5番手の諏佐佳宣(14)までにチャンスがあった。

 当日はシトシト雨が降り続き、公式練習が始まるころも完全ウエットコンディション。そんな状況でタイムトライアル(以下TT)が行われ、松本が速さを発揮した。2番手は鳴門。同クラス唯一の女性ドライバー大越柚來(13)が健闘の3番手。関根はなんとか2列目4番手、諏佐は中段の7番手と出遅れる。

 続く予選レース(15周)は松本、鳴門、関根がトップ3で、4番手には出遅れた諏佐が入り、タイトルを争う4人が上位でフィニッシュした。
最終戦を待たずにタイトルを決めた松本
最終戦を待たずにタイトルを決めた松本
 そして迎えた決勝(18周)。午後には雨も上がり、全車ドライタイヤを装着した。ローリングでスタートが切られようとした時、ポールポジション(PP)の松本がマシントラブルでストップ。スタート進行は無情にも松本を残して進められていったが、PPを失った隊列はなかなか整わずスタートを切ることができない。ここで赤旗が提示され、レースは中断。

 助かったのはトラブルでストップした松本だ。レースの進行はオールリセットとなるため、多少の整備時間を与えられ、松本はPPからスタートからレースに加わることができた。仕切り直しのスタートでは、松本がホールショットを奪う。逆に流れが悪くなったのは関根で、オープニングラップの最終コーナーでスピンして最後尾まで順位を落としてしまった。

 鳴門は2番手をキープし、今大会での松本のチャンピオン決定を阻止したい。3番手には初表彰台を目指して長島が上がってくる。そして中澤も最後尾グリッドから4番手に追い上げてきた。ランキング2番手の関根も周を追うごとに順位を上げるが、5位入賞が精いっぱいでチェッカーとなる。

 これでポイントは、松本が85ポイントとなり、ランク2番手の関根が60ポイント。最終戦は優勝が通常より5ポイント多い25ポイント与えられるが、シリーズは有効5戦分となるため、関根が最終戦で優勝し、松本が0ポイントでも逆転はできず、松本のチャンピオンがここで決まった。運を味方につけた松本は「優勝できてうれしい。柳沢さん、川田さん、チームのみなさんありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。

 サーキット秋ヶ瀬でのジュニア同士の戦いからCAでステップアップし、大人の中で戦ったり、各地を転戦する選手権へと巣立っていくS−Jr.クラスの選手たち。2012チャンピオンは決定したが来年以降、このクラスのトップランカーの走りにも注目したい。
レース後は恒例のじゃんけん大会。激戦を勝ち抜いて焼肉の叙々苑の食事券をゲットしたウイナーたち
レース後は恒例のじゃんけん大会。激戦を勝ち抜いて焼肉の叙々苑の食事券をゲットしたウイナーたち
 〇…次戦CAカートレース最終戦は12月9日(日)、「東日本ジュニアグランドチャンピオン大会」との併催で行われる。コマー60とカデットOPはCAカートレース最終戦とダブルタイトル開催、ミニROKとスーパーJr.は追加開催される。各クラスの東日本ジュニアの頂点がここサーキット秋ヶ瀬の地で決まる。
朝はまだ雨が降っていた秋ヶ瀬。この日は9クラスに86台がエントリーする盛況だった
朝はまだ雨が降っていた秋ヶ瀬。この日は9クラスに86台がエントリーする盛況だった
  
 [CAカートレース第5戦](10月7日/秋ヶ瀬/1周608m/路面:ドライ)
 ▽S‐Jr(18周)
順 ドライバー チーム
1 松本学音  チームKBF
2 鳴門亮太  チームKBF
3 長島大和  チーム松浦
4 中澤 凌  KAIROSU
5 関根陽幹  チームKBF
6 番場裕人  チームKBF
7 諏佐佳宣  SPS川口
8 佐久間晴喜 KAIROSU
9 大越柚來  SPS川口
失 福田勇輝  KAIROSU
 ※失=失格

 ▽YAMAHA−SS(18周)
順 ドライバー
1 村松歩
2 加藤裕一
3 中村洋司
4 成瀬友裕
5 坂入悠斗
 ※参加:8台

 ▽スーパーSS(18周)
順 ドライバー
1 高田亮
2 浅野城之
3 守谷洋
4 石川竜也
5 高橋和男
 ※参加:11台

 ▽S−EXP(18周)
順 ドライバー
1 浦上翼
2 寄谷法光
3 小泉椋靖
4 安田実紅
5 保坂啓輔
 ※参加:6台

 ▽カデットオープン(18周)
順 ドライバー
1 滝田真之佑
2 斎藤 麗
3 野辺旭樹
4 野島遼葵
5 鶴岡秀磨
 ※参加:16台

 ▽コマー60‐EXP(15周)
順 ドライバー
1 龍至恵吾
2 斎藤凛
3 根本朱騎
4 塚田翔
5 星涼樹
 ※参加:9台

▽コマー60‐F(12周)
順 ドライバー
1 堂園鷲
2 三枝大和
3 佐藤涼太
4 金子修
5 内田拓真
 ※参加:8台

▽キッズ(8周)
順 ドライバー
1 劔持シュウ
2 小山涼介
3 鈴木斗輝哉
4 霜出左近
 ※参加:8台(出走:4台)

 ▽AKIGASE‐SS
R1 R2 ドライバー
 1  2 貝瀬泰士
 2  1 篠和浩
 3  3 原田誠司
 4  4 渡辺剛治
 5  7 平野郁夫
 6  5 長井功
 ※R1=第1レース(12周)、R2=第2レース(15周)順位。参加:10台