吉田は2位に困惑、65歳春山はラッキー3位
「2012 IMSP SPEED GAMES」第5戦
エンジョイクラスの表彰式。上段左から吉田、若野、春山。下段左から穴見、大洞
エンジョイクラスの表彰式。上段左から吉田、若野、春山。下段左から穴見、大洞
 【イタコ・モータースポーツパーク(茨城県)】「2012IMSP SPEED GAMES」第5戦は14日、当地で行われたが、中でも昨年から始まったこのYAMAHAエンジョイクラス。その名の通り、レースを楽しみたい人向けに作られ、誰でも出やすいユルいレギュレーションが人気の秘密だ。14日に行われた第5戦は14歳から65歳という幅広い年齢層の9人が参加して争われたが、霧雨もあって波乱が続出。決勝は最後にどんでん返しが待っていた。(敬称略)

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 公式練習から好調だったのが菅野祐介と石川健二、中野能孝。この3人はタイムトライアルでも上位を占めたが、予選ヒートで早くも波乱発生。霧雨が降り始めた影響か、4番手走行中の若野友一郎がスピンして後続車両が次々と巻き込まれた。このあおりで、一番後方からスタートした大洞雅幸は再発進できずリタイアとなる。続いて中野が2コーナーでスピン。こちらも予選リタイアだ。霧雨が上がると、トップの菅野は2番手の石川との差を広げて独走で決勝のポールポジション(PP)を奪った。
最終ラップで惜しくもストップした日向寺
最終ラップで惜しくもストップした日向寺
 そして決勝ヒート。きれいに隊列が整ってスタートが切られ、最初は菅野、石川、吉田尚義のオーダー。だが2周目で4番手走行の日向寺隆が吉田をかわして3番手に浮上する。ここで後方から追い上げを見せていた中野が3周目にしてスピン。2度目のリタイアだ。

 予選ヒート同様、トップの菅野が独走。が、残り3周になったところでトップを独走していた菅野のリアプロテクションに異変。徐々に脱落し始めたため、オレンジボールフラッグ(メカニカルトラブルの車両に対して提示される旗)が用意される。練習走行から好調にトップを独走していただけにかなり悔しいピットインとなった。

 これで2番手を走行していた石川に大逆転のチャンスが訪れたと思いきや、石川も菅野につられてピットインしてしまった。何とも不可解な展開だが、トップ2台が一気にいなくなるという緊急事態。これで3番手の日向寺がトップに立つが、かなりの接戦。2番手に繰り上がった若野友一郎がいつ日向寺に襲いかかろうと虎視たんたんと狙っている。そしてついに最終ラップ、若野が動いた。第1ヘアピンで日向寺のインを差してトップに。日向寺も続くS字から第2ヘアピンで逆襲を試みるが、みごとに失敗。コースアウトして復帰できず、無念のリタイアだ。それを尻目に若野がそのままチェッカー。大混戦を象徴するように自分が優勝したことを理解するのに時間がかかったようだった。

 「運が良かった。昨日の練習からカートに乗り慣れていなかったので、明日は勉強だと思っていたが、まさかの優勝です。ホントにうれしい。あきらめないことが大事だなと思いました」と喜ぶ若野。カート歴10年の39歳が満面の笑みを浮かべた。
マシントラブルでリタイアした最年少14歳の菅野
マシントラブルでリタイアした最年少14歳の菅野
 ○…2位の吉田(48)は「信じられない。全然タイムが出ず、昨日の練習よりコンマ7秒も遅かった」と戸惑気味。「本当に2位でいいのでしょうか…」と首をかしげながらも、さすがにうれしそうだった。

 ○…3位に食い込んだのが、最年長65歳の春山茂明だ。52歳の時に東京中日スポーツから多摩テックカート優待券をもらって乗りに行ったのがカートにハマるきっかけだったとか。「今までのレースはいつも1人旅状態だったけど、初めて予選からレース中にたくさんバトルをしてすごく楽しかった。みんなの応援もすごくて頑張らなきゃと思った。今回はラッキーで3位になれたけど、次回は実力で3位になりたい」と意気軒高だった。
好走も菅野につられてピットイン。みすみす優勝を逃してがっくりの石川
好走も菅野につられてピットイン。みすみす優勝を逃してがっくりの石川
 ○…最終ラップで惜しくもストップした日向寺は「バトルがすっごく楽しかった。太ってても楽しめるレースです」とサバサバ。ずっとトップを走りながらもマシントラブルでリタイアした最年少14歳の菅野は「途中まではマシンも路面も自分も全てが調子良かった。次回こそマシントラブルをなくして完全優勝したい」と意気込んでいた。一方、ショックを隠せないのが石川で、「トップの菅野君がピットインしたので、自分はチェッカーを見逃したのかと思ってピットインしてしまった。周りを見る余裕がなく経験不足だった」としょんぼりしていた。
エンジョイクラスを中心に、この日の第5戦を戦った選手たちが全員集合
エンジョイクラスを中心に、この日の第5戦を戦った選手たちが全員集合
 [IMSP SPEED GAMES第5戦](1周700m/路面:ドライ)
▽YAMAHAエンジョイ
 順  ドライバー(チーム)   予選 T
 1 若野友一郎(BEMAX)   6 4
 2 吉田尚義(BEMAX)    3 7
 3 春山茂明(レーヴRT)    5 6
 4 穴見和憲(パワーステージ)  7 5
 5 大洞雅幸(パワーステージ) NF 9
 6 石川健二(パワーステージ)  2 3
 7 日向寺隆(パワーステージ)  4 8
 8 菅野祐介(K.SPEED)  1 1
 − 中野能孝(BEMAX)   NF 2
 ※T=タイムトライアル順位。NF=フィニッシュせず

▽YAMAHAカデットオープン
 順  ドライバー 予 T
 1 上原拓和   2 3
 2 湯浅翔太   4 1
 3 鶴見翔馬   1 2
 4 今宮優杏   3 4
 5 東山大希   5 5

▽YAMAHA TIA
 順  ドライバー 予 T
 1 大沢信一   1 1
 2 後藤比東至  2 4
 3 菅谷浩幸   6 2
 4 今井佐智夫  3 5
 5 目黒一敏   4 6
 6 東拓生    5 3

▽SSオープン
 順  ドライバー 予  T
 1 山本祐輝   1  3
 2 長戸和也   4  5
 3 大堀佳祐   2  1
 4 長内正人   5  6
 5 新村秀樹   7  2
 6 野口貴臣   3  4
 7 笹本康伸   6  7
 8 理崎勇夫   9  9
 9 高木克敏  10 10
10 平塚軍馬   8  8

▽コマー60
 順  ドライバー 予 T
 1 松山幸生   1 1
 2 川村慧    2 2
 3 小田優    3 4
 4 塚田翔    4 3
 5 湯浅堅斗   5 6
 6 伊藤大空  NF 5
 7 鈴木智識  NF 7

▽ガールズ
 順  ドライバー
 1 森ジャスミン
 2 高橋明珠
 3 木村雅子
 ※ベストラップ順位