高田が2年ぶり、スーパーSSでV
第36回「TOYOTA SLカートミーティング全国大会」
今年初めてのレースでなんと全国制覇の大金星を挙げた北平絵奈美(ジャパンカート提供)
今年初めてのレースでなんと全国制覇の大金星を挙げた北平絵奈美(ジャパンカート提供)
 年に一度の全国大会「TOYOTA SLカートミーティング全国大会」が3、4の両日、宮城県・スポーツランドSUGO西コースで開催され、6人のチャンピオンが出そろった。いずれ劣らぬ好勝負が展開され、カデットオープンクラスは武井遥斗(埼玉県、12)、TIAジュニアは小暮ひかる(群馬県、11)、TIAは小泉椋靖(東京、13)が接戦を制した。また、SSは松浦輝一(群馬県、15)が完璧なレース内容で独走優勝を飾っている。今回クローズアップするクラスは“女の戦い”のレディスと“大人の戦い”のスーパーSSだ。(敬称略)

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阿部とのマッチレースを制し、北平がガッツポーズでチェッカーを受けた(ジャパンカート提供)
阿部とのマッチレースを制し、北平がガッツポーズでチェッカーを受けた(ジャパンカート提供)
 SL全国大会の特別開催クラスとして第2回大会から行われ、今回で27回目を迎えるレディスクラスには、地元の宮城から西は兵庫県まで全国の腕自慢8人がエントリーしてきた。このクラスは全国大会で唯一、エンジンを主催者が用意して貸し出しを行うデリバリー方式を採用。イコールコンディションが徹底され、ドライバーの技量で勝敗が決することになる。

 決勝は、今回が3度目の出場となる北平絵奈美(長野県、18)と地元宮城出身で東北大学カート部に所属する阿部遥(宮城県、20)の一騎打ちとなった。北平がリードする形でレースが始まるが、SUGOを知り尽くしている阿部が勝負どころを変えながら北平に仕掛け、幾度となく前に出た。
レディスクラスも集合! (左から)辻本始温(三重県、11)、阿部遥(宮城県、20)、清瀬若菜(兵庫県、12)、北平絵奈美(長野県、18)、村松日向子(東京都、13)大越柚來(埼玉県、13)、金子優奈(山形県、12)、柴田真友子(東京都、30)という8人の“なでしこ”たち(ジャパンカート提供)
レディスクラスも集合! (左から)辻本始温(三重県、11)、阿部遥(宮城県、20)、清瀬若菜(兵庫県、12)、北平絵奈美(長野県、18)、村松日向子(東京都、13)大越柚來(埼玉県、13)、金子優奈(山形県、12)、柴田真友子(東京都、30)という8人の“なでしこ”たち(ジャパンカート提供)
 それでも、「絶対に勝ちたいという気持ちだった」という北平は「無理にブロックせずに、仕掛けられたら素直に譲って次の勝負に懸けた。落ち着いて走ろうと思っていた」というようにクリーンなレースぶりだ。

 最終ラップに入っても両者は接近戦を展開したが、最後は僅差ながら北平が逃げ切り、全国大会初優勝を飾った。

 北平のレディスクラス挑戦は09年のSUGO大会(2位)、10年つま恋大会(3位)に続いて3回目。あと一歩で手の届かなかった優勝を、まさに三度目の正直で手にしたことになる。

 「今年は短大に入学して学校が忙しくてカートに乗る時間がなく、今回が今年初めてのレース。相手が地元の選手で、レースは大変でしたけど、絶対に勝ちたかっただけに、やっと勝ててうれしい。これからも学校が優先だけど、カートは続けていきたい」と北平は初優勝の喜びを語った。
スーパーSSの表彰台。(左から)2位の森や、優勝の高田、3位の月岡(ジャパンカート提供)
スーパーSSの表彰台。(左から)2位の森や、優勝の高田、3位の月岡(ジャパンカート提供)
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 30歳以上の大人のレース「スーパーSS」には37台が参加。フルグリッド34台をかけた予選ヒートから白熱し、全国にも名を馳せたベテランたちが上位グリッドで決勝を迎えた。

 決勝では、埼玉県のサーキット秋ヶ瀬をホームコースとする高田亮(埼玉県、36)と守谷洋(東京都、45)が激しいトップ争いを展開。タイムトライアルトップの高田、予選トップで決勝PPの守谷。

 お互いに一歩も譲らない好レース。手の内を知り尽くした2人によるバトルになったが、最後は半車身差で高田に軍配が上がった。

 10年つま恋大会以来2年ぶり2度目の優勝を飾った高田は「ずっと集中していて、最後は疲れちゃいました。西日で影ができたので、相手との距離感も分かって仕掛けてくるだろうなと。SUGOでは初めてのレースだったんですけど、最高です!」とガッツポーズを決めた。
守谷(左)を迎えてトップを快走した高田(ジャパンカート提供)
守谷(左)を迎えてトップを快走した高田(ジャパンカート提供)
 [第36回TOYOTA SLカートミーティング全国大会](11月4日/SUGO西コース/1周952m/路面:ドライ)
 ▽レディス
順 ドライバー(チーム)       タイム   予 T
1 北平絵奈美(今井プレス) 8分55秒716  1 4
2 阿部 遥(KRS−DAI)   0秒260差 4 2
3 村松日向子(モリシタ)     1秒895差 2 1
4 柴田真友子(女子カート部)   2秒141差 3 3
5 大越柚來(SPS川口)     4秒462差 5 5
6 金子優奈(―)         7秒502差 6 7
7 辻本始温(KEIN’S)   11秒301差 7 6
8 清瀬若菜(ナガオ)      11秒697差 8 8
 ※12周、出走:8台

 ▽スーパーSS
 順ドライバー  G
 1高田 亮   3
 2守谷 洋   1
 3月岡雅隆   5
 4斉藤祐一   6
 5大見幸正   7
 6坂 裕之  13
 7伊勢屋貴史  8
 8迫 成幸  17
 9武藤敬志  10
10島見明人  15
 ※15周、出走:37台
 G=グリッド

 ▽SS
順 ドライバー G
1 松浦輝一  1
2 小倉祥太  2
3 山下 優  5
4 角田裕毅  8
5 馬見塚 慧 7
 ※15周、出走:49台

 ▽カデットオープン
順 ドライバー 予 T
1 武井遥斗  2 1
2 中川智貴  8 8
3 野辺旭樹  1 4
4 野中誠太  3 2
5 渡辺嘉一  7 6
 ※12周、出走:31台

 ▽TIAジュニア
順 ドライバー 予  T
1 小暮ひかる 1  5
2 松本学音  3  2
3 関根陽幹  2  1
4 池田陽翔  8 10
5 親川謙心  7 15
 ※15周、出走:20台

 ▽TIA
順 ドライバー  予 T
1 小泉椋靖   1 3
2 J・フォード 2 6
3 大場衣里可  4 2
4 相田一樹   6 9
5 浦上 翼  10 4
 ※15周、出走:18台
 ※予=予選、T=タイムトライアル順位
全国からSLカーとの精鋭たちが集まったSUGO。海外からの招待選手も交えて好レースが展開された(ジャパンカート提供)
全国からSLカーとの精鋭たちが集まったSUGO。海外からの招待選手も交えて好レースが展開された(ジャパンカート提供)