スピード&強さ証明
全日本カート選手権注目選手
ダンロップのエース、朝日ターボ。昨年の終盤の勢いがあればタイトルも十分狙える(カメラ=ジャパンカート誌)
ダンロップのエース、朝日ターボ。昨年の終盤の勢いがあればタイトルも十分狙える(カメラ=ジャパンカート誌)
 国内最高峰のカートシリーズが「全日本カート選手権」だ。フォーミュラレースを夢見る若手ドライバーから、参戦20年に迫るベテランまで混在するが、今シーズンは果たしてどんな展開になるのか。注目選手5人をピックアップしてみた。 (ペン&カメラ=ジャパンカート誌)

 KF1で活躍が期待されるドライバーは誰か。まずは、ダンロップのエース格としてラスト2連勝を飾った朝日ターボ(18=愛知県)だ。終盤の連勝でランキングも6位まで上げた朝日は、今季のタイトル有力候補。昨年終盤3戦で2勝、2位1回と結果を残したスピード、レースでの強さはチャンピオンを獲得するに十分なもの。このオフシーズンにタイヤ開発をどれだけ進められるかが、大きなカギになるだろう。

高橋、2年目の勝負

トニーカートの高橋は“2年目の栄冠”の列に連なれるか(カメラ=ジャパンカート誌)
トニーカートの高橋は“2年目の栄冠”の列に連なれるか(カメラ=ジャパンカート誌)
 昨年、ルーキーながら1勝をマークしランク3位となった高橋悠之(15=埼玉県)も期待の1人。昨年はシーズン中盤の負傷が癒えず、後半戦は苦戦を強いられた。しかし、所属するトニーカートRTJはここ数年、参戦2年目のドライバーがタイトルを獲得するケースが目立つ。1年目でKF1のレースの組み立てに慣れ、2年目に勝負をかける−そのパターン通りなら、今度は高橋がタイトルを獲得する番になる。

牧野、飛躍の年に!

スピードが身上の牧野。ヤマハワークスの威信をかけて戦う(カメラ=ジャパンカート誌)
スピードが身上の牧野。ヤマハワークスの威信をかけて戦う(カメラ=ジャパンカート誌)
 一方、昨年ランキング4位でヤマハワークス2年目となる牧野任祐(15=大阪府)も昨シーズン終盤は連続表彰台など成長を感じさせた1人。もともとジュニア時代からスピードには定評があり、一昨年はFS125を圧倒的な強さで制してチャンピオンになった。その力が2年目に開花すれば、ヤマハワークスに03年以来となるタイトルをもたらすこともできるだろう。

倉田はキャリア十分

KF2王者の倉田がステップアップしKF1に挑む。一気に突き抜けるか(カメラ=ジャパンカート誌)
KF2王者の倉田がステップアップしKF1に挑む。一気に突き抜けるか(カメラ=ジャパンカート誌)
 新たにKF1にチャレンジするルーキーでは、KF2チャンピオンを獲得しKF1へとステップアップしてくる倉田拓明(21=東京都)に注目したい。KF2で3年のキャリアを積んだ遅咲きのドライバーだが、レースでの勝負強さは実証済み。KF1とKF2で最も大きな違いは使用するタイヤだが、公認ハイグリップタイヤで3年のレース経験があれば、スペシャルタイヤへの対応も十分にできるだろう。KF1で、キャリアを生かしたレースを見せてほしい。

福住、チーム体制充実!!

ヨーロッパ選手権で輝く

ヨーロッパ選手権2年目の福住は本場で大暴れできるか(カメラ=ジャパンカート誌)
ヨーロッパ選手権2年目の福住は本場で大暴れできるか(カメラ=ジャパンカート誌)
最後にもう1人、海外レースでの活躍が期待されるのが、スカラシップによりイタリア・ヴォルテックスワークスの一員となった福住仁嶺(15=徳島県)だ。昨年、ARTAチャレンジシリーズでチャンピオンとなった福住は、すでに昨年からヨーロッパ選手権への挑戦を始めていたが、今年はさらに充実したチーム体制で臨むことになる。国内では出場した多くのシリーズでタイトルを獲得してきただけに、2年目のヨーロッパ選手権でジャンプアップも期待される。

[2012年KF1ランキング]
 順  ドライバー  ポイント  最高位
 1 平木湧也    210   2勝
 2 三村壮太郎   209   3勝
 3 高橋悠之    183   1勝
 4 牧野任祐    156   3位
 5 佐伯新     140.5 4位
 6 朝日ターボ   128.5 2勝
 7 井上寛之    123.5 4位
 8 鈴木侑也    121   3位
 9 清原亮太    107.5 1勝
10 藤江龍弥     92   4位
※全9戦中ベスト7戦のポイントが有効