第202回
1994年の日本GP(鈴鹿)で、世界中のレースファンの記憶に残るレースをしたノリック。まさに“破天荒”の走りだった。世界チャンピオンのシュワンツ、怪我から完全復帰を果たしたドゥーハン、ヤマハのエースだったカダローラを相手に一歩も引かぬ走り。が、2番手を走行していた19周目の1コーナーで激しく転倒。チェッカーまであと3周だった。(写真/赤松孝)
1994年の日本GP(鈴鹿)で、世界中のレースファンの記憶に残るレースをしたノリック。まさに“破天荒”の走りだった。世界チャンピオンのシュワンツ、怪我から完全復帰を果たしたドゥーハン、ヤマハのエースだったカダローラを相手に一歩も引かぬ走り。が、2番手を走行していた19周目の1コーナーで激しく転倒。チェッカーまであと3周だった。(写真/赤松孝)
 監督の岩崎勝は、「こいつはウソつきだからね」と、半分冗談、もう半分は本気で言った。岩崎が言う「こいつ」とは、ノリックこと阿部典史のこと。先週行われた日本GPの予選初日のことである。

 フリー走行でノリックは2分11秒147をマークして6番手。そのときにノリックは、「練習では9秒台がベスト。10.....
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