第301回
予選セッションの一発の速さでは誰にも負けなかった坂田和人だが、決勝ではいつも完走するために我慢の走りをした。それが2度のタイトル獲得につながった。写真は1995年の日本GP(予選PP、決勝3位)。(写真/赤松孝)
予選セッションの一発の速さでは誰にも負けなかった坂田和人だが、決勝ではいつも完走するために我慢の走りをした。それが2度のタイトル獲得につながった。写真は1995年の日本GP(予選PP、決勝3位)。(写真/赤松孝)
 どうしてあんな走りができたのたろうか。どうして最後まで走り切ることができたのだろうか。レースが終わった翌日、同じホテルに泊まる坂田和人の部屋を訪れた時、そう思った。

 ベッドに横たわり、たたんだ毛布の上に左足をのせている。「心臓より高くしていないと痛くてね」という左足はパンパンにはれ上がり、指.....
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