“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐特別編(17)
8耐に参戦する注目若手ライダーたちのインタビュー動画もありますよ。ぜひご覧ください!
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 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)は、モータースポーツ界を牽引する日本の4メーカーのお膝元で行われる祭典。華やかなお祭りであると同時に世界中で行われているバイクレースで走るライダーたちが国境を越え、この夏のイベントに駆けつけ、「世界で一番速い奴を決めよう」って大会でもあります。

 その注目度の高さから、鈴鹿8耐の勝利は、ロードレース世界選手権(WGP)チャンピオンに匹敵すると言われて来ました。4メーカーの首脳陣が見つめる大会に、チャンスを求めて参戦するライダーたちが数多くいるのです。後にWGPチャンピオンになるエディー・ローソンも、フレディ―・スペンサーも、無名時代に8耐を訪れています。グレーム・クロスビーは、ヨシムラで1978年3位という結果を残し、スズキワークスライダーとしてWGP参戦、1980年の優勝後もWGPで活躍しました。ワイン・ガードナーもモリワキモンスターで走った8耐予選で、驚異のタイムを叩きだし、注目を浴び、WGP参戦のチャンスを掴みます。あのケビン・シュワンツも86年にヨシムラで8耐参戦、辻本聡と3位表彰台に登っています。

 1994年〜1998年WGP5年連続チャンピオンとなったミック・ドォーハンも、プライベートチームから参戦し、1987年にケビン・マギーと組んで2位表彰台を獲得。2人は、後にWGPライダーとして世界で活躍するのです。96年芳賀紀行と8耐勝利を飾ったのはコーリン・エドワーズ。芳賀はWSBへ、エドワーズはWGPへと、夢を叶えました。伊藤真一も、8耐で存在感を示し、WGP参戦のチャンスを引き寄せました。岡田忠之も、当日は250ccバイクのイメージでしたが、8耐参戦で大排気量でも乗りこなせることを証明し、WGP500ccクラス参戦を掴み取ります。故加藤大治郎も…。そして、私たちは8耐から世界へと巣立ったライダーに親近感を感じ、特別に応援して来たように思います。

 今年もチャンスを掴もうと、若きライダーたちが8耐に挑みます。チームカガヤマに抜擢された21才・浦本修充(全日本ロードレース選手権JGP2クラス参戦)に加賀山就臣は、「8耐では俺や清(清成龍一)を超えろ。今回の起用は未来への投資」だと語っておりました。YARTヤマハから参戦する全日本ロードレース選手権JSB1000の野左根航汰(20才)、藤田拓哉(21才)は、全日本無敵の王者、中須賀克行の後輩。慣れないピレリタイヤと17インチに苦戦していますが、きっと、何かを掴む大会になるでしょう。

 チームフロンティアからはCEVモト2参戦中の山田誓己(22才)が初参戦。8耐テストで鎖骨を骨折してしまったのが心配ですが、本人の参戦の意志は変わらず。RS−ITOの石塚健(21才)はオリジナルポケットバイク74Daijiro時代から、将来を嘱望されたライダー。コハラレーシングから参戦、今年からワールドスーパースポーツ600クラスに飛び出した大久保光(22才)も、8耐テストで2分9秒台をマークし、大型バイクでも乗れることを証明しました。渥美心(21才)は、JGP2の開幕戦でトップを快走、結果にはつながりませんでしたが、期待を集めるルーキー。鈴鹿レーシングの亀井雄大(20才)など注目のルーキーたちがひしめいています。ストッククラスで参戦する浜原颯道(21才)は鈴鹿8耐テストで2分9秒台を叩き出し、注目度急上昇中。浦本や野左根とはモタードで競いあう仲のようで、これからが楽しみ。

 いつの時代も、己を信じ、懸命に挑む姿を、きっと、誰かが見ていてくれる。『boys be Ambitious』…少年よ、大志を抱け…です。今年の鈴鹿8耐も新たなスターが生まれるかもしれない…。
2015年鈴鹿8耐決勝レーススタートの様子(鈴鹿サーキット提供)
2015年鈴鹿8耐決勝レーススタートの様子(鈴鹿サーキット提供)