DAIJIRO−CUP第2戦の白熱したバトル!74GPでも熱い戦いが繰り広げられます(カメラ=佐藤洋
DAIJIRO−CUP第2戦の白熱したバトル!74GPでも熱い戦いが繰り広げられます(カメラ=佐藤洋
 2003年、DAIJIRO−CUPがサーキット秋ヶ瀬で始まりました。ポケットバイクレースの開催は20年ぶり。天才ライダー故加藤大治郎は、2001年のロードレース世界選手権250で11勝を挙げ、年間チャンピオンを獲得、文部科学省から「スポーツ功労者顕彰」が送られる活躍を示します。2002年には最高峰クラス(モトGP)で戦い始め、バレンティーノ・ロッシが最も恐れるライダーと言われ、日本人初の世界最高峰チャンピオンを期待されていました。

 モータースポーツのメッカ、欧州で絶大なる人気を誇るようになった加藤は、欧州と日本の文化の違いに戸惑い、何か出来ないかと考え「日本のレース界を盛り上げたい。自分はポケバイから育った。ポケバイを復活させよう」と、DAIJIRO−CUPを始めるのです。「いつか、ここから世界で活躍するライダーが生まれてほしい」という願いを込めて…。

 その年のWGP日本GP鈴鹿、決勝中の事故で帰らぬ人になってしまいましたが、彼の意志を継ぐ者たちが、DAIJIRO−CUPを支えています。2005年にはオリジナルポケットバイク「74Daijiro」も製作され、子供たちが夢を乗せて走っています。

 現在、Daijiro−CUP初代チャンピオンの大久保光はワールドスーパースポーツ(WSS)600に参戦、2代目チャンピオン長島哲太は、欧州CEVレプソル選手権に参戦中、世界を舞台に戦っています。全日本ロードレース選手権で活躍する浦本修充や水野涼、国峰啄磨、三原壮紫らも卒業生。DAIJIRO−CUP卒業生が表彰台独占というのも珍しくなくなりました。ルーキーズカップやCEVで活躍する佐々木歩夢や真崎一輝らも同様です。そして、今も、未来を夢見て切磋琢磨する子供たちが参戦しています。
74GP、チームカガヤマの加賀山就臣、武田雄一、浦本修充も参加予定です(カメラ=佐藤洋美)
74GP、チームカガヤマの加賀山就臣、武田雄一、浦本修充も参加予定です(カメラ=佐藤洋美)
 その子供たちが一同に会して日本一を決める「74GP」が8月14日埼玉県サーキット秋ヶ瀬で開催されます。チームカガヤマやコハラレーシングなどトップチームも参加、大会を盛り上げてくれます。マシンを展示、撮影やサインなど気軽に応じてくれます。卒業生たちも応援に駆け付けます。加賀山就臣、武田雄一、浦本修充、長島哲太、大久保光、岡崎静夏らが参加予定、手島雄介や岩田悟指導の体験走行もあります。入場無料なので、ちょっと74Daijiroに乗ってみたいなと思っている方がいたら、いい機会になるかも知れません。まだ来場表明していないライダーも多数いるので、サプライズ来場にも期待大です。こちらは参加料が必要ですが、イベント後にはカートで遊ぶことも出来ます。有名ライダーとバトルなんて機会もあるかも知れません。本当にたくさんの人が来場してくれるといいなと思っています。

 懸命に走る子供たち、卒業生たちも、加藤のことを知るライダーは本当に少なくなってしまいましたが、その願いを思いながら、熱戦を繰り広げる子供たちの雄姿に声援を送ってほしいのです。純粋無垢な、ただ1番になりたい。それだけのために懸命に走る子供たちの姿はレースの原点を教えてくれます。
DAIJIRO−CUP第2戦スタートのようす(カメラ=佐藤洋美)
DAIJIRO−CUP第2戦スタートのようす(カメラ=佐藤洋美)