ノリック・大治郎シートTシャツにサインを入れてくれたマルク・マルケス
ノリック・大治郎シートTシャツにサインを入れてくれたマルク・マルケス
 オフシーズン振り返り企画第7回目は、栃木県ツインリックもてぎで開催されたロードレース世界選手権(WGP)日本GPのお話です。近年、メーカーやライダーの応援席がスタンドに設けられますが、応援シートと言えば、故加藤大治郎さん(大ちゃん)と故阿部典史さん(ノリック)のノリック・大治郎シートが広く知られています。

 このシートでは、荒川真一郎さんがデザインしたお揃いのTシャツを着て応援するのが定番で、ここには大ちゃん、ノリックゆかりの人が訪れる、特別なシートでもあります。大ちゃんは大治郎カップで、ノリックはチームノリックを始めるなど、若手育成に着手していたこともあり、子供たちの姿が多く見られるシートでもあるのです。
 そこで応援する子供たちへのプレゼントとしてライダーたちがサインをしたTシャツが用意されます。そのサイン入りTシャツを集めるのに、私も少しお手伝いさせてもらっているのですが、一緒に取材している記者陣も、“大治郎・ノリックシートのTシャツ”と聞けば、みんなが一致団結してサポートしてくれます。そして、サインをお願いするどのライダーも、とても協力的なことに感激するのです。メーカーの広報も協力してくれて、「大ちゃんとノリックのためなら、なんだって手伝います」という空気が、その場を包みます。たくさんの人たちの協力で、サイン入りTシャツが集まり、子供たちの手に渡るのです。

 ホンダのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサ、スズキのアンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンス、ヤマハのバレンティーノ・ロッシやマーベリック・ビニャーレスらトップライダーも協力してくれました。ドゥカティチームにはお願いのタイミングを逃してしまったのですが、参戦している日本人ライダーは、ワイルドカードライダーを含めて全員が協力してくれています。

 大治郎が亡くなったのは2003年、ノリックは2007年と、今の現役ライダーたちが幼少時だったり、生まれる前なんてこともあり、彼らの事を知らないライダーたちが増えています。それでも、親の世代や、先輩ライダーたちから、ふたりの活躍を聞き、彼らは伝説のライダーとして、みんなの記憶の中で生きています。彼らを知る人にとっては、鮮明に彼らの活躍が残っていて、記者たちの間では、大治郎とノリックは今でも話題になり、「彼らに比べたら、まだまだ」と現役ライダーにとっては超えられないライバルとして存在しています。

 ふたりは、日本人初のWGP最高峰モトGPチャンピオンを期待されたライダーで、その一挙一動に注目が集まり、ファンを魅了し、華やかな話題を振りまいてくれました。今季はモトGPに中上貴晶、モト2に長島哲太、モト3に鈴木竜生、佐々木歩夢、鳥羽海渡、真崎一輝と、6人の日本人ライダーが世界に挑みます。多くのファンは、伝説のふたりを超える活躍を、心から願い、世界中に応援シートが出現する人気ライダーになってほしいと思っているのです。
アレックス・リンス
アレックス・リンス
 ※ノリック・大治郎シートTシャツを2人にプレゼントします。応募フォームからお申し込みください。
ダニ・ペドロサ
ダニ・ペドロサ
長島哲太
長島哲太
佐々木歩夢
佐々木歩夢