三重県鈴鹿サーキットで3月2日〜3日、モータースポーツシーズンの開幕を告げるイベント「モースポフェス2019〜モータースポーツファン感謝デー〜」が開催されます。今年はトヨタとホンダが初めて共同で開催することで大きな注目が集まっています。昨年の世界耐久選手権「ル・マン24時間レース」の2輪と4輪でそれぞれ初優勝を果たしたホンダとトヨタのマシンが揃って走行し、昨シーズンの世界ラリー選手権(WRC)の製造者部門でチャンピオンを獲得したトヨタのマシンもお披露目されます。ホンダは新たにエンジンを供給するF1マシンのデモ走行と話題満載です。
 このイベントには、2017年〜18年のFIM世界耐久選手権(EWC)でチャンピオンを獲得したF.C.C. TSR Honda Franceから、ジョシュ・フック(26)が参加します。オーストラリア出身のフックは、世界チャンピオンとなった功績により、オーストラリア出身のアスリートを表彰する「Ken McDonald Memorial Sportstar」を受賞。ホッケーやラグビー、水泳など、同国で人気のスポーツ選手を退けて選出され、2輪レースの知名度を上げてくれました。

 オフシーズンも、昨年12月「ホンダサンクスデー」(ツインリンクもてぎ)に参加し、引退したダニ・ペドロサ、そして高橋巧や水野涼といった全日本ロードレース選手権ライダーとモトGPマシン(市販バージョン)デモレースを行ったり、その後は岡山国際サーキットでEWCテスト、ホンダウエルカム(東京都内)での凱旋イベントへ参加と大忙しでした。
 フックは、ホンダがアジアの国のライダー育成のために行っていたホンダドリームカップ出身。立ち上げ初年度の2012年度にアドバイザーを務めていた元モトGPライダーの玉田誠が、彼を気になるライダーとして挙げていました。

 TSRとの付き合いは古く、全日本ロードレース選手権へのフル参戦や、鈴鹿8耐参戦、国内のスーパーバイク選手権にも参戦していましたが、EWCで頂点を目指すために呼び寄せられ、しっかりとその存在感を示してきました。

 そして、今季2018年〜19年のEWCシリーズ開幕戦、昨年9月に行われたボルドール24時間耐久でも勝利し、世界チャンピオンの力を示し、当然ですが、現在ランキング1位でV2を目指しています。
 今季のラインナップは、フック、フレデイ・フォレイ(34)に、EWCチャンピオンチームにいたマイク・ディ・メリオ(31)が加わりました。会見で3人が口をそろえたのは「鈴鹿8耐を勝利してのタイトル決定」でした。EWCを取材していると、参戦するライダーたちはよく鈴鹿8耐参戦が夢だと語ります。トップライダーたちも鈴鹿8耐勝利を願うのです。鈴鹿8耐を制することは世界チャンピオンに匹敵するという定説は、今も生きているのだなと思います。
 この鈴鹿8耐人気を強力に後押しするユーロスポーツは、来季2019年〜20年EWC第2戦セパン8時間耐久と、世界ツーリングカーカップ(WTCR)最終戦マレーシアをセパン・インターナショナル・サーキット(sic)で12月13〜15日に開催すると発表、マレーシアでも2&4が実現します。ユーロスポーツ・イベントのフランソワ・リベイロ氏は「セパン・インターナショナル・サーキットと協力して、マレーシア初、東南アジア初の試みを実施できて光栄だ。バイク好き、クルマ好きを問わず、家族全員が朝から晩までレースの興奮とエンターテイメントを堪能できるはず」とコメントしています。

 同時に、セパン8時間耐久にはペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームが参戦。ライダーには、モトGPライダーのフランコ・モリビデリとファビオ・クアルタラロに加え、Moto2クラスに参戦するマレーシア人ライダー、カイルール・イダム・パウイを起用するようだとも伝えられています。モトGPシーズン開幕から終わりまで、2&4、2輪4輪ファンの楽しみが続きます。まずはモースポフェス2019で、フックの魅力に触れてほしいなと思うのです。