「大治郎カップ」「GO&FUNヤングチャレンジ」3月3日
 埼玉県サーキット秋ヶ瀬で開催されているオリジナルポケットバイク74Daijiroを使用したレース「大治郎カップ」と併催で、「TKレンタルバイク」が開催されています。

 これは全日本ロードレース選手権でトップライダーとして活躍した武田雄一がプロデュースしているレンタルミニバイクレース。2017年から開催され、アジアの若手ライダー育成を目的として行われていた「スズキ・アジアン・チャレンジ」で2015年に実際に使用されていたマシン、FU150での走行ができ、参加者は装備類だけの用意でレースができるのです。

 そして、この同じマシンを使い、昨年から「GO&FUNヤングチャレンジ」というクラスが始まり、大治郎カップ卒業生を中心に若手ライダーがエントリー、しのぎを削ってきました。
 2018年度の最終戦には、“飛び魚”ことジャーナリストの遠藤智さんが「2018シーズンで最も成長したライダー」と太鼓判を押す、ロードレース世界選手権(WGP)モト2ライダー長島哲太が飛び入り参加。長島は大治郎カップの2代目チャンピオンでもあります。

 その長島が「新な若手育成シリーズが始まったと聞いて興味を持ち、どんなものなのかなと想像していたけど、出場して体感するのが一番だと思い参加した。世界を目指すライダーの手助けがしたい」と言います。現役のモト2ライダーと一緒に走れる機会に、参加者たちはドキドキ。観客は長島の走りに大注目です。

 決勝レースは、初のシリーズチャンピオンを賭け、中学生ライダーの本郷雅也と長島が一騎打ちの勝負を見せてくれました。トップ争いとなった2台は息詰まるバトルを繰り広げ観客を魅了、最終ラップの攻防で本郷が前に出て、優勝!同時にタイトルを得ました。
 勝った本郷は、頬を蒸気させながら「ギアミスしてすこし遅れたけど、また追いついてバトルができた。コーナー進入のスライドとか、バイクの向きの変え方とか、もう長島さんはすごくて尊敬です。でも、絶対に負けないと思って、最終コーナーで刺しました」と上機嫌。チャンピオン獲得より、長島のバトルに競り勝てたことが嬉しくて仕方がない様子。

 長島は「サーキット秋ヶ瀬は、自分が育ったところ。恩返しをしたいといつも思っていたので、レースができてみんなが面白かったと声をかけてくれて、嬉しかった。でも勝てなかったのは、やっぱりちょっと悔しいというか…」と、照れ臭そうでしたが、武田さんは「長島の参加に感謝している。ものすごくレースを盛り上げてくれたし、本郷は多くを学べたと思う。毎ラップ仕掛け、攻めて、勝負して、100点のレースができた。最終コーナーは、相手が長島だから二人とも転ばなかったけど、他のライダーだったら、転倒に終わっていたかも。世界のライダーの上手さを見せてくれた」とふたりのライダーを絶賛しておりました。
 長島の胸を借りて果敢に攻めた本郷は、タイトルを獲得し、このシリーズのスカラシップを得て、今季は全日本ロードレースと併催されている若手ライダーの登竜門、JP250にGO&FUNRacingTeamKYOEIから参戦が決定。武田監督の元、新たな挑戦を開始します。

 本郷は「長島さんや、マルク・マルケスのような、アグレッシブな走りに憧れます。このシリーズに参戦してブレーキングが向上したと思っているので、それを自信にがんばりたい」と新たな挑戦に胸を高鳴らせています。
 故加藤大治郎さんが、世界に通用するライダーを生みたいとして始めた「大治郎カップ」。そこで育ったライダーが、大治郎さんの親友・武田が始めた「GO&FUNヤングチャレンジ」でチャンスを掴む。もう、泣けてくるような感動物語。今年も若手ライダー育成、発掘を目指し、このヤングチャレンジは継続されます。また手軽にレースを楽しめる「TKレンタルバイク」は、「RB150シリーズ」と名称を変更して継続されます。

大治郎カップ、ヤングチャレンジと開幕戦は、3月3日、サーキット秋ヶ瀬で開催されます。