第42回鈴鹿8耐特集
MotoMap S.W.A.T.(竹内英士撮影)
MotoMap S.W.A.T.(竹内英士撮影)
 第42回鈴鹿8時間耐久ロードレース(7月28日決勝)に向け、エントリーリストも発表され、各メーカーの体制発表も落ち着き、いよいよもうすぐ本番を迎えます。

 ヤマハ、ホンダ、カワサキ、ヨシムラという各ワークス系チームの優勝争いに注目が集まりますが、鈴鹿8耐の参戦チームは、「EWC」と「SST(スーパーストック)」というふたつのクラスに分けられていることをご存知でしょうか?

 「EWC」のマシンレギュレーションは全日本ロードレース選手権JSB1000に近いものですが、エンジンの改造範囲が狭い。「SST」は、それよりさらにマシン・エンジンとも改造範囲が狭く、市販車に近いマシンとなります。
ワークス系チームはEWCクラスでの参戦ですが、近年はより市販車に近いSSTクラスに人気が集まっています。

 SSTクラスは各マシンの性能差が少ないため、腕自慢のプライベーターたちにとってはやりがいを感じ、且つ、コスト面でもメリットがあるそうです。鈴鹿8耐では、決勝レース上位3チームと、世界耐久選手権シリーズ(EWC)年間ランキングの上位3チーム、そしてSSTクラスの表彰式と、3つのセレモニーが行われます。

 そして、SSTクラス優勝を目指すのが、青木宣篤とジョシュ・ウォーターズが立ち上げた8耐プロジェクトチーム、 MotoMap S.W.A.T.(SUZUKI WATERS AOKI TEAM AUSTRALIA)。SUZUKI GSX−R1000を駆り、SSTクラスに参戦します。

 第3ライダーには、ブリディッシュスーパーバイク選手権(BSB)のダン・リンフットが加わりました。リンフットは過去2年モリワキから鈴鹿8耐参戦したことで、日本でも馴染みのあるライダー。このライダー3人は、優勝候補となるチームにいてもおかしくないビッグネーム揃い。彼らが本気でSSTクラス勝利を目指すわけですから、白熱した戦いになるのは必至です。

 スズキのMotoGPテストライダーも務めた青木は「2輪を世の中に広めたい。認知してもらいたい」という思いで、NPO法人も設立するなど活動を続けています。

 その青木の思いに共感したのが、現在オーストラリア・スーパーバイク選手(ASBK)にTeam Suzuki Ecstar Australiaから参戦中のウォーターズ。青木とウォーターズが鈴鹿8耐でペアを組むには6度目。家族ぐるみの付き合いで、強い信頼関係があります。
左からダン・リンフリット、青木宣篤、ジョシュア・ウォーターズ(竹内英士撮影)
左からダン・リンフリット、青木宣篤、ジョシュア・ウォーターズ(竹内英士撮影)
 そして、このチームの総監督には、ボートレース(競艇)のトップ選手であり、青木のアスリート仲間でもある毒島(ぶすじま)誠が務めます。

 毒島は「ボートレースとロードレースというふたつのモータースポーツの架け橋になりたい」という強い思いから、鈴鹿8耐の会場で、ロードレースファンとボートレースファンの交流の場を設け、モータースポーツの認知度向上を目指し活動しています。

 毒島は「監督としてチームの雰囲気作り、ライダーが全力を発揮して気持ち良くレースに挑めるように全力でサポートしていきたいと思っています。チームが最善の結果を出せるよう頑張ります」と語っています。

 青木は「ジョシュのスピードと絶対的な安定性をさらに引き出せると確信しています。今年から加わってくれたダンの実力は、BSBでの積み上げた実績を見れば、疑う余地はありません。SSTのマシンでも総合トップ10に食い込めるように準備を進めていきます」と必勝態勢。総合でも10位というのは、EWC、SST含めてた順位。どんな戦いを見せてくれるのか注目です。