ホンダ提供
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 全国に緊急事態宣言が出され、新型コロナウィルスの脅威を感じながらの生活が続いています。例年であれば、モータースポーツの各カテゴリで新シーズンが始まり、週末は世界中のサーキットで熱戦が繰り広げられていたはずですが、モータースポーツに関わる人たちも当然ながら、テレワークや自宅待機となり、新型コロナ終息を待っています。

 そんな中で、FIMスーパーバイク世界選手権(WSB)では最新版のカレンダーが発表されました。暫定的ですが、第2戦は7月4日、5日の英国大会となるそうです。

 今季はホンダワークスチームが復帰し、例年にない注目を集めているWSB。2月21日には、東京・ホンダウエルカムプラザ青山で、2020年シーズンに参戦するホンダワークスチーム「Team HRC」のチーム発表会が行われました。

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 ライブ配信で世界中に発信されたこのイベントでは、チームライダーのアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムがCBR1000RR−R FIREBLADE SPマシンカラーリングを披露。HRCやチーム関係者が集結し、新たなチーム、新たなプロジェクトへの取り組みに意欲、そして自信を見せたのです。

 発表会後、別室で行われた囲み会見には、桑田哲宏HRC運営室長が参加。ホンダにとっては18年ぶりのワークス参戦であること、新型マシンへの注目度も高く、シーズンオフの時点から参戦ライダーに関心が集まっていました。桑田氏は「ホンダは、ずっとWSBにワークス体制で参戦したいと考えていた。あくまでも勝ちにこだわって、ライダーのラインナップを選考した」と語りました。

 ライダーに選ばれたバウティスタは、昨季から本格的にWSBへ参戦、ドゥカティで快進撃を見せます。2015年から5連覇中の王者ジョナサン・レイ(カワサキ)に対し、昨季前半戦では勝利を重ね、一躍チャンピオン候補となりましたが、後半戦は結果が残らず、ランキング2位。それでも、参戦初年度のインパクトは大きなものがありました。最終的にはレイが5度目のチャンピオンに輝きましたが、WGPで戦い続けて来た実力は明らか。

 相棒となるハスラムは、WSBのキャリアが長く、前所属のカワサキ以前はホンダで活躍していたライダーです。昨年は鈴鹿8耐にジョナサン・レイと参戦し、カワサキに26年ぶりとなる8耐勝利をもたらしました。

 会見では、ふたりとも「ホンダで走れることができて光栄だし、楽しみ」と語っていました。注目のマシンについて、バウティスタは「最初の印象はパワーがすごいということ。昨年11月にテストして、いろいろとリクエストしている。テストの回数が少ないので、これからの部分も多いが、自信はある。もちろんタイトルを狙う」と語り、ハスラムも「HRCの開発能力の高さは、僕の父親(父レオンは、元ロードレース世界選手権最高峰ライダー)の時代からトップレベルにあることは知っている。ベストを尽くすことが重要で、もちろん勝つことが目標」と力強いコメントを残していました。

 ハスラムは、レイの強さにも言及し、「彼は5年間のレースで、ミスをしたのはイタリア・ミザノの1回だけ。ミスが少なく、どんな状況でもバイクの良さを引き出して勝つことができる。彼に勝つことは難しいが、それを求められている」と語り、レイの快進撃が続く昨季までのWSBに「ホンダワークスはいなかった」と、レイとの戦いに自信を見せました

 また、ふたりにとって、ホンダワークスライダーは、幼少時代からの憧れであったことも教えてくれました。バウティスタは「ミック・ドゥーハンは重大なけがから復帰し、速さを示した偉大なライダー。憧れて応援していたんだ。彼と同じホンダライダーになれたことは特別なこと」と目を輝かせていました。ハスラムも「僕の父はGPライダーだったから、パドックで育ち、そこで歴代のホンダライダーたちを生で見てきた。誰もが素晴らしいライダーばかり。今もマルケスが活躍しているが、ホンダワークスライダーは特別な存在なんだ」と感慨深げでした。

 3月27日、28日にオーストラリア、フィリップアイランドで行われた開幕戦は、バウティスタが6位&6位。ハスラムが5位&12位となりました。開幕ダッシュとはなりませんでしたが、手応えを得た戦いで、そこからの反撃に注目が集まり、ワークスチューンのCBR1000RR−R FIREBLADE SPを駆るワークスチームに期待が高まっています。熱戦への期待を胸に、世界中に吹き荒れる新型コロナの終息を切実に願っています。
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