竹内英士撮影
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 新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、3月8日に三重県・鈴鹿サーキットで掲載予定だったモータースポーツファンファン感謝デーも中止となりました。ドライバーやライダーとの接触を断つためにピットウォークを取りやめてはどうかなど、開催に向けて協議が尽くされたようですが、来場者の安全を鑑みればやむを得ない中止だったと思います。

 例年、ファン感に協力した協力したチームには、イベント後に鈴鹿サーキットでのテスト走行ができるという特典があります。今年ファン感に参加したチームはヤマハファクトリーとヤマルーブ、チームカガヤマのみで、5人のライダーがサーキット占有できるという、なんとも贅沢なテストが行われました。

 ですが、テスト当日の午前中は、前夜から続く雨の影響で微妙なコンデションに。コースを確認しながらの走行となりました。午後には路面が乾きはじめますが、完全ドライという状況でもなく、中須賀克行の2分7秒台のトップタイムで終了に。このタイムは、最後の最後に中須賀が出したタイムで、直前までは野佐根航汰がトップ。先輩の貫禄なのか、終了直前にリーダーボードの順位が入れ替わりました。野左根も「逆転された」と、ちょっと悔しそう。

 今回のテストは、オフに行われたマレーシア、セパンテストでの課題の確認作業が中心で、タイムアップを狙う内容ではなかったようですが、それでもトップにこだわるのが中須賀です。「どんな時も1番」を狙ってくれることが最大の魅力で、今年も色あせてないなぁ〜と実感。でも、その中須賀を超えることを期待されているのが野佐根です。
竹内英士撮影
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 吉川和多留監督は「今年から中須賀と野左根のスタッフを分けて、切磋琢磨するようにしている。野佐根には、中須賀の勝利へのこだわりやプライドの強さを学んでもらい、先輩後輩の関係から、対等なライバルになってほしい」と、対抗する立場であることを明確にし、そこに携わるスタッフの意識も変えていこうとしています。もちろん、ヤマハ勝利が最大の目標ですが、「チャンピオン争いも中須賀の独壇場ではなく、野左根にもしっかり加わってもらい、ふたりでタイトル争いをしてほしい」という願いが込められています。
竹内英士撮影
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 そして、今季開幕戦となるはずだった鈴鹿2&4レースの事前テストが、3月下旬に行われました。晴天に恵まれ、春を感じさせるうららかなテスト日和でした。すでにレース延期は決定していましたが、各チームは、マシンの確認作業など、課題を抱えて鈴鹿に集結。

 参加ライダーは、ヤマハファクトリーチームを筆頭に、今季注目の伊藤真一監督のケーヒンホンダから清成龍一、渡辺一馬、ハルクホンダの水野涼、チームカガヤマの加賀山就臣、カワサキは柳川明、ヨシムラから渡辺一樹、さらに今季からヨシムラマシンを駆る津田一麿、桜井ホンダから濱原颯道も参加し、今季のトップ争いに絡むであろう面々が揃いました。

 ここでも、トップタイムは中須賀、タイムは2分5秒台、僅差で2番手には野佐根。ヤマハファクトリーの1、2となりました。
竹内英士撮影
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 新型コロナウィルスの終息し、レース再開が待たれる中、ヤマハの鈴鹿8時間耐久ロードレースのラインナップが発表され、ファクトリー参戦は休止、中須賀の参戦が無いことがリリースされました。代わって、世界耐久選手権(EWC)にフル参戦しているヤートに野佐根が加わり、数↑あ8耐を戦います。ヤートは、野佐根がヤマハファクトリー入りした2017年にもともに鈴鹿8耐を走ったEWCのチーム。ヤマハの力がここに集中するなら、優勝候補の筆頭。野佐根が名実ともにヤマハの看板を背負うことになります。確実に進化し続けている力を示すチャンス。全日本、鈴鹿8耐と野佐根から目が離せないシーズンとなりそうです。
 現時点でのスケジュールでは、全日本は8月9日〜10日の宮城県スポーツランドSUGOからのスタート。3つのレースがキャンセルされていてり、全4戦でのタイトル争いは短期決戦となり、いずれも白熱した戦いになることは必死。鈴鹿8耐は11月1日に延期され、この時期での鈴鹿8耐は初めてで、各チームの準備や作戦で大きく勝利が左右されるはず。カワサキワークス参戦は発表されていますが、他のラインアップはこれからで、おもしろい戦いになるはずです。熱戦への期待が募ります。