第422回
ミサノを本拠地とするホンダ・グレッシーニ主催の「大ちゃんを偲ぶ会」がサンマリノGP開幕前の8月28日にミサノ市内で行われた。V・ロッシを始め、大勢のライダー達が参加、大ちゃんの思い出を語った。街中に作られた特設ステージ。ロッシは5人のセキュリティに守られての会場入りとなった
ミサノを本拠地とするホンダ・グレッシーニ主催の「大ちゃんを偲ぶ会」がサンマリノGP開幕前の8月28日にミサノ市内で行われた。V・ロッシを始め、大勢のライダー達が参加、大ちゃんの思い出を語った。街中に作られた特設ステージ。ロッシは5人のセキュリティに守られての会場入りとなった
 

 チェコGPを終えてサンマリノGPまでの1週間、オランダの知り合いの家に身を寄せてノンビリしていた。オランダはすっかり秋の気配だったが、アムステルダムからイタリアのボローニャまで、飛行機で2時間南下すると、そこはまだ夏の陽光が降り注いでいた。

 レンタカーを受け取りボローニャからアドリア海に沿って走る。1時間ほどでミサノ・サーキットに着く。今週の宿はサーキットに近いカトリカ。この辺はイタリアのリゾート地としても有名で、ホテルはどこも夏休みを満喫する家族連れでにぎわっている。気温は30℃を超えている。太陽の国に来ると元気が出るタビビト。1週間休んだ体にムチを打ち、さあ頑張るぞと思いきや、すっかり出鼻をくじかれてしまった。

 インターネット完備といううたい文句のホテルだったのだが、どういうわけかアクセスできない。「ネットワークキーが必要なのでパスワードを教えてほしい」とフロントのスタッフに説明すると、言ってることを全く理解してくれない。仕方なく電話回線でつなごうとしたが、これもコネクトできない。ホテルの電話交換機が古すぎて雑音が多く、着信できないのだ。これでは仕事に支障があるので、ホテルを代えようかと思っていたら、そのスタッフが「このことかい?」とパスワードを書いた紙をもってきてくれた。

 これで無事にインターネット開通。しかし、今度はアウトルックが使えず、メールの送受信ができないという状態に。こんなときのため、インターネットの画面からアクセスできるグーグルの「gmail」のアドレスを持っている。とりあえず、それで送信できるが、通常使っているプロバイダーのメールの受信ができない。悪戦苦闘の末、それぞれのプロバイダーのホームページにコネクトして、「メールサービス」でメールを受信するという複雑なことをしなければならなかった。

 何もかもが携帯電話とインターネットの時代である。誰も利用しなくなった電話設備にホテルが設備投資しないのもうなずける。2カ月前にインド洋に浮かぶマダガスカルを訪れたときも同じような経験をした。貧困にあえぐ国。公衆電話が1台しかないという田舎町に泊まったときに、携帯電話があたりまえのように普及していて、ホテルでインターネットが普通に使えることに驚いてしまったからだ。

 急速に変化する通信事情。ホテルのおやじさんに「どうして簡単にアクセスできるようにしないの?」と聞くと「セキュリティーのため」と答えてくれたが、おそらく、タビビトの尋ねていることを理解していないのだろうなあと思った。この原稿は、海の見えるベランダで書いている。ない知恵を絞ってやっと見つけた通信手段。果たして、この原稿は無事に届くのだろうか。普通に機能しているときはこんな便利なものはないと思うのだが、なにかがひとつでもうまく動かないと、もうどうしょうもない。つくづく、便利だけど不便な時代になったなあと思ったのだ。 (GPライター)

■2008年8月28日掲載
故加藤大治郎さんの父・隆さんが、ポケバイ「74Daijiro」で活躍するちびっ子二人を連れて壇上に上がった。隆さんが、「こんな素晴らしい会を開いてもらいとてもうれしい。大治郎のことをいつまでも覚えていてくれてありがとう」と謝意を述べると、大きな拍手が沸き起こった。ちなみに、二人のちびっこは左が全日本とアジアタレントカップで活躍する水野涼、右がルーキーズカップとスペイン選手権で活躍する三原壮紫ですよ
故加藤大治郎さんの父・隆さんが、ポケバイ「74Daijiro」で活躍するちびっ子二人を連れて壇上に上がった。隆さんが、「こんな素晴らしい会を開いてもらいとてもうれしい。大治郎のことをいつまでも覚えていてくれてありがとう」と謝意を述べると、大きな拍手が沸き起こった。ちなみに、二人のちびっこは左が全日本とアジアタレントカップで活躍する水野涼、右がルーキーズカップとスペイン選手権で活躍する三原壮紫ですよ
日本人選手はモトGPクラスの中野真矢、250ccクラスの高橋裕紀、125ccクラスの小山知良が出席。その他には、L・カピロッシ、M・メランドリ、R・ドゥプニエ、T・エリアス、S・ギントーリ、A・デ・アンジェリス、M・パシーニらが出席した
日本人選手はモトGPクラスの中野真矢、250ccクラスの高橋裕紀、125ccクラスの小山知良が出席。その他には、L・カピロッシ、M・メランドリ、R・ドゥプニエ、T・エリアス、S・ギントーリ、A・デ・アンジェリス、M・パシーニらが出席した
ミサノ・サーキットがある一帯は、夏になると、地元イタリアは勿論のこと、外国からも大勢バカンスを楽しむ人達が訪れる。しかも、V・ロッシを始め、ホームGPとする選手は多く、チケット購入が最も難しいサーキットのひとつでもある。そのせいなのだろうか。ホテルを探して三千里。パドックに突然現れた自転車にスーツケースを積んで走り去るおじさん。なかなかお目にかかることがないシーンだったので、すかさずパチリ
ミサノ・サーキットがある一帯は、夏になると、地元イタリアは勿論のこと、外国からも大勢バカンスを楽しむ人達が訪れる。しかも、V・ロッシを始め、ホームGPとする選手は多く、チケット購入が最も難しいサーキットのひとつでもある。そのせいなのだろうか。ホテルを探して三千里。パドックに突然現れた自転車にスーツケースを積んで走り去るおじさん。なかなかお目にかかることがないシーンだったので、すかさずパチリ


 ミサノ・サーキットから約10kmの距離にV・ロッシが生まれ育ったタブーリアの街がある。街はごらんの通り、ロッシの46の旗で埋まる。ロッシのことを知らず、この街を初めて訪れる人がいたとしたら、一体なんなのだろうと思うに違いない。