第427回
成田空港第1ターミナルの46番ゲート。タビビトは話題のエアパスA380に乗っていることも知らずシンガポールまで飛んでいったのだ…。そんなことがあるのか?と思うのだが、機体を見ずに乗ってしまい、ああ、新品の飛行機だ…ってな感じで、そのままバタンキューだったのでまったく気がつかなかった。これは2回目のA380搭乗のときにパチリと撮影したもの。あれから6年が経ち、A380もすっかり珍しい飛行機ではなくなった
成田空港第1ターミナルの46番ゲート。タビビトは話題のエアパスA380に乗っていることも知らずシンガポールまで飛んでいったのだ…。そんなことがあるのか?と思うのだが、機体を見ずに乗ってしまい、ああ、新品の飛行機だ…ってな感じで、そのままバタンキューだったのでまったく気がつかなかった。これは2回目のA380搭乗のときにパチリと撮影したもの。あれから6年が経ち、A380もすっかり珍しい飛行機ではなくなった
 日本GPを終えて休む暇もなく、成田空港からシンガポール航空でメルボルンへと飛んだ。そして、経由先のシンガポールに到着したときに、またしてもビックリする出来事が起こったのだ。ドアからボーディング・ブリッジに出ると、いままで見たこともない飛行機の顔がある。あれ、これってエアバスA380?なんと、ワタクシ、成田からこれに乗ってきたわけ?

 とまあ、インディアナポリスGPからタビビトは驚いてばかりだが、思い返せば、成田空港でチェックインしたときに、搭乗券に座席番号の他に大きく「メーンデッキ」と書かれていた。「メーンデッキって?」と聞くと「はい、1階席です」と言われた。そこで普通は気がつくのかもしれないが、ボーイング747も2階席にエコノミーがあったりするので不思議に思わなかった。さらに「ご存じかもしれませんが、ゲートは46番です」。メーンデッキ、ご存じかも知れないという46番ゲート・・・・。この、二つの言葉が妙に脳裏に焼きついたままの出発だったのだ。

 日本GPが終わり、月曜に行われたテストを取材。それから横浜のわが家に帰って荷物をまとめ、火曜早朝に出発した。もう、チェックインを済ませ、バタバタとゲートに到着。「はい、そちらのお客さまは2階席へ。こちらのお客さまは1階席へ」。ここでも、いつもと違う案内なので、「???」だったのだが、シンガポールについて、そしていままで見たことがない顔を見て、すべて理解することになったのだ。

 エアバスA380は世界最大の飛行機で総2階建て。ターボファン4発の超大型旅客機。構想から初飛行まで16年。成田空港のA380専用のゲートは、1階と2階にそれぞれボーディング・ブリッジがある。A380就航ニュースはずいぶん話題になっていたが、タビビトはそのころ日本にいなかった。

 知らないというのは恐ろしいもので「相変わらずシンガポール航空は機体が新しいなあ。おお、パーソナルスクリーンもデッカイ(10.6インチだそうです)」と思いつつ、ゲートを離れて滑走路に向かうタキシング状態で、すでに熟睡していたのだ。

 となれば、A380の写真を撮らなければ・・・。シンガポール〜成田便は話題のスイート12席。ビジネスクラス60席、エコノミークラス399席の471人乗り仕様で、エンジンの音が静かで、乗り心地も快適。2階のビジネスシートは見たことがないほどの幅広なのだそうだ。

 タビビトが乗った1階エコノミー席はいままで通りのサイズで、A380に乗ったという実感はなかったが、世界でまだ10数機しか飛んでない飛行機、帰りのフライトは絶対2階席に乗ってみようと思ったのだ。

 つい数日前のことだが、日本GPでは「46」番をトレードマークにするV・ロッシが3年ぶりに王座を決めた。成田空港第1ターミナル「46」番はA380の専用ゲート。偶然とはいえ、世界一にふさわしいゲートではないか!と、タビビトは思ってしまったのだ。 (GPライター)

■2008年10月2日掲載



 僕がグランプリを前戦取材するようになった1990年は、アラスカのアンカレッジを経由して北極回りで行くのがヨーロッパへの最短ルートだった。その後、東西冷戦時代が終わったことで、ロシア上空、そして中国上空を飛べるようになり、ヨーロッパはグーンと近くなった。飛行機の進化も驚くほどで、空の旅もどんどん快適になっている。ヨーロッパはEU(欧州連合)で市場が統合されて、EUに加盟するほとんどの国が参加するシェンゲン協定によって、どんどんボーダーレスの時代を迎えている。統一通貨のユーロが導入されるなど、タビビト生活25年の間にヨーロッパほど劇的に変化を遂げた地域はない。