第434回
これは2012年と14年の最近のミシュランの地図。GSでも置いてあるところが減って、見つけるのが難しくなっている。今年のヨーロッパ全図の地図の値段は約18ユーロ(130円換算で2340円)だった
これは2012年と14年の最近のミシュランの地図。GSでも置いてあるところが減って、見つけるのが難しくなっている。今年のヨーロッパ全図の地図の値段は約18ユーロ(130円換算で2340円)だった
 シーズンが始まり、ヨーロッパラウンドが始まるときに最初に買うのはヨーロッパ全土を網羅した道路地図である。道路地図の有名ブランドはいくつもあるが、ミシュランが一番見やすく、タビビト生活には欠かせないものである。次に買うのがミシュランのホテル・レストランガイド。この仕事をやり始めたころは、ホテル探しにとても便利なので、国境を越えるたびにその国のミシュランのホテル・レストランガイドを買ったものだった。

 日本ではカーナビが浸透して、道路地図が姿を消しつつある。ヨーロッパも最近になってカーナビが猛烈な勢いで普及し、その影響で地図を売っているガソリンスタンド(GS)がめっきり減ってしまった。ミシュランガイドも、以前はどのGSも山積みで置いていたのに、最近は探すのが大変になってきた。それもそうだろうなあと思う。ホテルは、インターネットで簡単に探せるし、詳細な地図もグーグルでダウンロードできる。それに加えてカーナビがあるとなれば、当然の成り行きなのかもしれない。

 いま日本ではCDが聞けてDVDとテレビが見られる備え付けのカーナビがあたりまえだが、ヨーロッパでは盗難防止のためにダッシュボードに簡単に取り付けできる携帯用ナビが一般的だ。その昔、ヨーロッパではカーステレオを狙った車上荒らしが多く、取り外し式が多かった。クルマを降りるたびにカーステレオを持っていく姿にカルチャーショックを受けたものだが、時は流れ、カーステレオから携帯ナビになっているのが面白い。そのためヨーロッパのレンタカーでカーナビ付きはないし、ナビを持参してのが普通である。

 そんな時代になってもタビビトは相変わらず地図派である。地図は重いし、日本から持って行くのが面倒なので、シーズンの始めに最新版を買う。ミシュランガイドは「いいホテル」を紹介しているし、インターネットで簡単にホテルを探せる時代になっても、初めて泊まるホテルがミシュランガイドに載っていると安心する。サーキットからサーキットへとヨーロッパを放浪してきたタビビトだが、ミシュランの地図とガイドブックにはどれだけ助けられたか分からない。

 パリ万国博覧会が開かれた1900年に誕生したというミシュランガイド。現在、ヨーロッパ20カ国と、米国、日本の22カ国で発行されている。アジア初となった東京版は今年で2年目。レストランだけのガイドブックというのがヨーロッパとは決定的に違う。そのうち、日本全国の推薦ホテルを網羅したミシュランガイドに成長してくれればとタビビトは願っているのだ。 (GPライター)

■2008年11月20日掲載



 ミシュランのホテル・レストランガイドは、インターネットの時代になるまで、タビビトにはなくてはならないものだった。ホテルに予約のFAXを送る。返事を貰う・・・などなど、いまじゃあっという間にできることが、何日も掛けての作業になっていた。08年は、原稿にも書いてある通り、地図派だったが、09年以降は携帯ナビを重宝するようになり、最近はレンタカーにも普通に常備される時代になっている。復刻タビビトノキの作業は、こうした時代の移り変わりをあらためて知ることになる良い機会になるので実に楽しい作業である。
これは2006年と11年の地図。その時代時代でミシュランの地図の表紙が変わっていくのが面白い
これは2006年と11年の地図。その時代時代でミシュランの地図の表紙が変わっていくのが面白い
地図にはいろんな情報が満載で、このページはEUの変遷とEUがひとつの国として機能するようになった代表例のシェンゲン(Schengen)加盟国の変遷などがわかるようになっている。これは04年の地図で、スイス、チェコ、スロバキアなどなど、この時点ではまだ加盟していない
地図にはいろんな情報が満載で、このページはEUの変遷とEUがひとつの国として機能するようになった代表例のシェンゲン(Schengen)加盟国の変遷などがわかるようになっている。これは04年の地図で、スイス、チェコ、スロバキアなどなど、この時点ではまだ加盟していない
ミシュランの地図は買わないシーズンもあったが、タビビト生活25年目を迎え、おそらく20冊はあると思う
ミシュランの地図は買わないシーズンもあったが、タビビト生活25年目を迎え、おそらく20冊はあると思う