第438回
林完次さんの「宙(そら)の名前」と「月の本」。北海道の大自然の中で生まれ育ったせいなのか、星を見たり月をみたりするのが好きなタビビト。こういった本を見つけると、間違いなく購入していますね。林完次さんは他にもたくさんの著書がありますが、この2冊は大好きです
林完次さんの「宙(そら)の名前」と「月の本」。北海道の大自然の中で生まれ育ったせいなのか、星を見たり月をみたりするのが好きなタビビト。こういった本を見つけると、間違いなく購入していますね。林完次さんは他にもたくさんの著書がありますが、この2冊は大好きです
 インターネットの検索機能を使えば、いろんなことが調べられる。しかし検索にどうしても引っ掛からない項目があるときは平凡社の『大百科事典』の出番になる。この辞典は10年ほど前に買った。もうひとつ重宝にしているのが、小学館の『日本国語大辞典縮刷版』全10冊。これも十数年前に買ったものだが、ページをめくっていくとその膨大な日本語の量に圧倒される。

 タビビトの部屋は6畳1間で本棚が2つある。あまり多くの本を部屋においておけないのだが、この2つの辞書だけは不動である。そのほかのスペースには、何度見ても飽きない本が並ぶ。そのほとんどが写真紀行文で、その中でも、林完次さんの『宙(そら)の名前』『月の本』は何度見ても飽きない。

 先日、林さんのインタビューをインターネットで見つけた。その中で林さんが、「オーストラリアとアラスカの空は魅力がありますね。オーストラリアは南十字星付近を流れる天の川の美しさが格別。アラスカはオーロラが乱舞する空の下で星を見ることができる。凍(い)てついた夜空に見える星座はロマンチック」と語っていた。

 アラスカのオーロラは見たことはないが、オーストラリアの天の川は何度も見ているし、こんなにきれいな星空はないなあといつも思っていたので、世界中の空を見上げているプロに太鼓判を押されるのは、なんだかうれしいものだった。

 その次に本棚を占領しているのが、訪れた国の写真集の数々である。重いのでいつも買うのをためらってしまうのだが、月日が経つと買っておいて良かったなあと思う本ばかりである。先日もシンガポールで『世界のベスト200』といった写真集を購入したが素晴らしいものだった。

 林さんのインタビューによると、星座の数は88。日本の夜空で見ることができるのは60あまり。残りは、地平線すれすれか、全く見えないのだそうだ。それらを見るには南半球のオーストラリアがいいらしい。いずれにしても、星や月の写真は、長い時間、粘り強く撮影をしなければならない。そして、辞書や写真集も、その本に関わった人たちが、生涯を懸けて行っている仕事である。ページをめくっていくと膨大な時間の積み重ねを感じさせてくれる。

 こうして、一生の仕事というのは、文句なく感動させられるものだ。世界同時不況で次々にレース界から撤退していく日本の自動車メーカー。タビビトは果たして、レースを生涯の仕事にできるのだろうかと、ふと思う今日このごろでもある。(GPライター)

■2008年12月18日掲載


 オーストラリアで見る星が一番美しいかもしれない・・・というのは、いろんなところで紹介されていますが、フィリップアイランドで行われるオーストラリアGPでは、それを実感しますね。仕事を終えて真っ暗な駐車場に歩いて行くとき、ふと空を見上げると、そこには天の川が・・・。フィリップアイランドはいなかにあるので、本当に星空がきれいですよ。そして、2009年にタカこと中上貴晶と、知り合いのカメラマンのTさんと一緒に行ったエアーズロック(写真)では、こんな綺麗な星空は見たことがないというとっておきの星空を満喫しました。そして、もう一枚の写真は、エアーズロック登山をしたときのもの。ツアーで一緒になった方々のお名前は忘れちゃいましたが、当時の飛び魚日記に紹介した写真をあらためてアップしますね。左足が真っ黒に日焼けしたタカですよ。エアーズロック・・・オーストラリアのお奨め観光スポットであります。