第17回
 連日熱戦が続いたサッカーW杯はスペインが悲願の優勝を遂げて幕を閉じた。日本代表の活躍にも大いに感動させられた。毎晩、生で見ていたわけではないが、各TV局の上手に編集されたダイジェストのシーンを見るだけでも興奮した。

 それに続き今度は自転車界の世界的なイベントであるツール・ド・フランスが3日にスタート。すでにレースは中盤にさしかかっており、こちらも世界の強豪が熱い戦いを繰り広げている。強豪ひしめく中、日本人として唯一エントリーしている新城幸也選手が各ステージを連日激走している。まさに自転車界のF1ドライバーで彼の活躍からも目が離せない。頑張ってどこかのステージで優勝してもらいたい。

 そして、もちろんF1欧州ラウンドでの小林可夢偉選手の活躍にも毎回わくわくさせられている。そんなこんなで毎晩寝不足が続く今日このごろ、皆さんにも同じような方がいるのでは。

 さて先週のF1イギリスGPではまたも可夢偉選手が素晴らしいパフォーマンスで入賞(6位)を果たした。前回の欧州GPに続き、今回もトップと遜色(そんしょく)のないタイムでの走りだった。スタート時の混乱を避ける状況判断や反射神経も抜群で前車を抜こうとするファイターとしての熱い気迫も感じられ、中でも卓越していたのはタイヤ・マネジメント能力ではないか。

 前半はタイヤを傷めずに温存しているので、後半の燃料が減って軽くなってきた状態でパフォーマンスを発揮できる。久々の日本人ドライバーの連続入賞や自己ベスト順位での入賞もさることながら、今のザウバーのチーム力でこれだけの成績を残していることを考えると、今後チャンスに恵まれたときの活躍が楽しみで仕方ない。焦らずにじっくり構えて、髪の毛1本ほどのチャンスが来たとき、確実にそれをものにしてもらいたいと思っている。F1界にやっと真の実力で通用する日本人が現れたんだなと、あらためて感じる事ができた今回のレースだった。(レーシング・ドライバー&冒険家)