第21回
 連日の猛暑続きでさすがにばてそうになる。炎天下の運動は体に害があるから、早朝に自転車をこいでいるが、朝から気温は30度以上。さすがに運動をしている人はあまり見かけない。昔は運動中に水を飲んではダメだという厳しい戒律が存在したので、猛暑の中でも水分を取らずに何時間もトラックを走っていたけれど(僕と同年代の人なら経験あるのでは……)、今そんなことを言う指導者がいたら大問題だ。

 この夏は熱中症患者のニュースを連日のように耳にする。部屋の中や寝ている間にも熱中症になるケースがあるというので油断ならない。この暑さが落ち着くまではもうしばらく注意が必要だ。

 僕が主催しているチャレンジ・スクール(KCS)はアウトドアでの活動がメーンなので、熱中症対策には特に神経を使っている。今季は今のところ、カートとカヌーのキャンプを開催し、無事に終了することができた。どの日も晴天に恵まれKCS日和だった。しかし参加してくれる子どもは各プログラムにチャレンジしながら、暑さとも闘わなければならない。

 まずは、水分補給用の飲料を十分に用意してこまめに飲んでもらう。それから日陰の確保、帽子の着用。カートの場合は、ヘルメットで頭を覆われ長袖・長ズボンに手袋という格好で走るので、コース上に出る時間を10分程度にしている。

 これほどまでに暑さ対策に気を使うことは、昔は考えられなかった。それだけ地球温暖化が進んでいるということなのだろうか。最近では日中に外で遊ぶ子どもを見ることも少なくなったが、夏の野外活動は子どもにとってもいろいろなことを学べる大事な機会なので、安全に気をつけながらアウトドアで体を動かすイベントを続けていきたいと思っている。

 そして今季3回目となるKCSが来月に行われる。9月4、5の2日間「馬と牧場生活」を体験するというもの。群馬県沼田市にあるグラーネライディング倶楽部という牧場を利用させてもらう。

 馬との共同生活は、いろいろなセラピー効果があるらしく、この牧場ではさまざまなプログラムを提供している。馬小屋の掃除、馬のブラッシングや食事の世話。そしてくらをつけての乗馬。KCSでは普段、人とのコミュニケーションを大事にしているが、ここではさらに馬が加わって普段とは一味違った体験ができると思う。

 僕も下見を兼ねて、1泊2日のプログラムを体験してみた。牧場での生活は決して楽ではないし、大きな馬が相手なので危険を伴う場合もある。だけど、確かに馬には人を癒やす不思議な力があると感じた。多感な子どもがどんな表情を見せるか、今から楽しみだ。どうせなら、この日は残暑が和らいでいることを願いたい。(レーシング・ドライバー&冒険家)

 ※KCSの詳しい情報は「http://k-planning.co.jp」