気仙沼で桜を植樹、来年の花見が楽しみ
第124回
 本当は世の中の流れ的にF1ベルギーGPのこと、とくに小林可夢偉へのメッセージやオープニングラップのアクシデントに関して見解を書くべきだろう。でも、それは他の方々が書いていたり、可夢偉については「腐らず自分を信じてやるしかない」としか言いようがない。なので、今週も僕自身の活動について書くことにした。

 今週もまた東北にいた。最近は自分の家や事務所よりも東北にいることが多く、東北から東京に通っているような感じだ。多分、これは地域の皆さんが僕を受け入れて下さっているおかげ。そういう皆さんの気持ちに感謝しつつ、先月に続いて福島県・北塩原村と宮城県・気仙沼の大島を訪問した。

 北塩原村では「第7回裏磐梯スカイバレー・ヒルクライム大会2012」へ出場し、約800人の参加者の皆さんと一緒に、夏の磐梯山を自転車で駆け上がった。僕が参加したのは上級のアスリートクラスで23人のクラス。最年長かと思ったが、40歳以上が6人もいて、僕より二つ年上の方も参加していた。まあ、それが皆さん速いこと。結果は惨敗の11位。専門外のヒルクライムとはいえ、上り坂で負けるのは自転車乗りとしては正直悔しい。自信喪失でレース翌日まで立ち直れなかったが、負けを認めてリベンジを誓った。

 その会場では、先週も書いた「右京農園」での収穫を販売した。売り上げをそのまま復興のために使うのだが、おかげさまで多くの方に協力を頂いた。こちらはまずまずの結果で、新たな一歩を踏み出せたと思う。その後は、桜の植樹に参加するため、フェリーに乗って気仙沼の大島へ向かった。

 大島は桜の名勝地。しかしその美しい桜は、去年の震災で気仙沼コンビナートの火災が飛び火して多くが焼けた。島の象徴のひとつでもあった桜を、鎮魂の祈りを込めて亡くなった人数分(31本)植樹している人がいる。そして今回、未来を切り開くという願いを込めて、34本まで増やすということで、僕もその植樹に参加したというわけだ。

 復興の最中とは言え、人間は働いて食ってるだけでは生きていけない。美しいものを見たり、歌って踊ることも必要だ。そして、桜を愛(め)でる心は日本人としてのアイデンティティー。来年の春、花をつけるであろう桜の木は、島の人々にとって復興のシンボルになるだろう。

 今回の訪問で、また東北に行く理由が増えた。自転車のイベントもやりたいし、そもそもヒルクライム大会はリベンジしたい。さらに「右京農園」も大きくしたい。そして来年の春には、島に植えた桜の花見をみんなでしたいね。(Team UKYO代表)