第134回
 この前の土曜日で、今年のチャレンジスクールの全てのプログラムが終了した。今回は子供たちに伊豆のサイクルスポーツセンターのサーキットコースで、ロードバイクに挑戦してもらった。サポートには自転車プロチームのメンバーが勢ぞろい。プロの指導のもとで楽しく、そしていつものように自分の限界に挑戦をしてもらった。

 いつも思うことだが、本当に子供たちは素直だ。最初は自分で自分にタガをはめて限界を決めてしまっているのだが、ひとたび競争心に火がつき始めると、どんどん頑張る。誰かが頑張って良い結果を出すと、それにつられて頑張る子が出てきて、その輪があっと言う間に広がっていく。そして気が付くと、みんなレーサーのまなざしになっている。周囲の空気に押されたり、誰かに褒めてほしいという欲望もあるだろうが、やっぱりみんな負けたくないんだよ。とくに子供たちのピュアな競争心は、少し刺激してあげると真っすぐに伸びていく。たった1日の体験だったが、仲間と競い合いながら確実に子供たちは成長した。

 成長したといえば、教える立場のプロチームのメンバーもこの1年間で随分と変わった。当然個人の力量もアップしたのだが、メンバー一人一人がフォア・ザ・チームで考えてレースはもちろん、普段のトレーニング、そして今回のようなイベントでも動けるようになった。つまり、プロとしての自覚が全てにわたってレベルアップしたということだ。

 誰か一人の頑張りが足りなくてもいけない。そして、誰か一人が頑張るのは意味が無い。トップでゴールラインを切るのはエースの仕事だが、チームメンバー全員の力無くして勝負はできない。そして、そういうチームの一体感は、レース以外の時によく分かる。チーム準備段階から合宿や話し合いを繰り返しながら1年間を過ごしてきた成果が、今のチーム状態。プロの仕事ができるようになった。本当によくここまで来たと思う。

 人間、成長するには仲間が必要だ。もちろん例外はあるが、一人で頑張っていると思っても必ず誰かの影響や支援を受けている。チャレンジスクールの子供たちは一緒に競う仲間がいるから頑張れた。プロチームのメンバーは、チームメンバー、スタッフ、スポンサー、ファンの後押しがあって頑張れた。

 今年のチーム右京の活動はもう残り少ないが、全ての活動で大きな成長があった。結果はいろいろな事情で思い通りでないこともあったが、後退したものは何も無い。そして、すでに来年に向けた準備は始まっている。しかし、僕らは一人では頑張れない。ぜひ、来年も多くの方々の賛同や声援をいただきながら、挑戦を続けていきたい。(Team UKYO代表)