アクセル、ブレーキは全てハンドル周り
鈴鹿サーキット新アトラクション先行試乗
東コースを疾走中。ヘルメットなしでの乗車もOK(カメラ=竹内英士)
東コースを疾走中。ヘルメットなしでの乗車もOK(カメラ=竹内英士)
 19日に三重県・鈴鹿サーキットの新アトラクションとして営業を始める電動カート「サーキットチャレンジャー」を先行試乗した。通常のゴーカートと異なるのは動力が電気モーターで、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジが全てハンドル周りで操作できること。子どもたちにはこのマシンでぜひクルマ好きになってもらいたい。

     ◇
最高時速は30km
全てが操作できるハンドル周り。青レバーがアクセル。反対側の赤レバーがブレーキ。緑と黄色のボタンでシフトチェンジする(カメラ=竹内英士)
全てが操作できるハンドル周り。青レバーがアクセル。反対側の赤レバーがブレーキ。緑と黄色のボタンでシフトチェンジする(カメラ=竹内英士)
 野球も同じだと思うけど、子供たちにはクルマを好きになってもらうための「入り口」としてこういうものがあるとすごくいい。僕も小さいころに父と緑地公園に行った時はゴーカートに乗るのが一番楽しみだったんだから。

 乗車定員は最大3人(大人2人と幼児1人)。1人乗車の場合は小学5年生以上に限定されるけど、中学生以上の同伴者がいれば、小学生3、4年生も自分で運転することができ、2歳児を助手席に乗せることもできる。

 「新感覚アトラクション」と銘打つ理由はハンドル周りだ。アクセル、ブレーキの操作が手元ででき、シフトチェンジもハンドル左側についているボタンを親指で押すだけ。ちょっぴりF1マシンを操っているような気分になれる。マシン開発に携わったのは元F1ドライバーの佐藤琢磨選手。本物志向なのは言わずもがなだ。

 試乗したのはアトラクションと同じ鈴鹿の東コース(2.243km)。早速、コースに繰り出した。さすがに電動車なのでエンジン音は一切なく、キュウウ〜と静かなモーター音がするだけ。最高速は時速30kmだそうだが、僕がレースでドライブしている「トヨタ86」と比べると、目線がすごく低いので数字以上にスピードを感じることができた。

 シフトは4速。ストレートから1コーナーまではフルスロットルで駆け抜けた。ただし、上りになるS字先はシフトダウンした方が速く走れるみたい。僕の場合は目方があるので、スピードが乗らなくてかなりしんどかった。
リザルトデータも
 面白かったのは走行時に「コーナーに入ります」「レコードラインを読んで走って」とかピット無線のように音声アナウンスが入ること。マシンには運転技術を記録する機能が搭載されていて、走行後には成績判定がついたリザルトデータを受け取ることができる。リザルトに応じてS、A、Bのオリジナルライセンスカードをつくることもできるんだ。

 人間はスピードに慣れてくると、より速いものに乗りたがるもの。今は若者のクルマ離れが深刻だけど、これをきっかけに運転に興味を持ってくれればいい。きっとクルマを好きになる第一歩になると思う。 (山崎武司元中日ドラゴンズ内野手) =不定期連載