エンジン回転落とす指示〜ブレーキねぎらった
第4戦サンマリノGP編
上位集団で厳しい展開になったが、琢磨はミスなく62周を乗り切った(カメラ=松本浩明)
上位集団で厳しい展開になったが、琢磨はミスなく62周を乗り切った(カメラ=松本浩明)
 開幕3戦不振だった佐藤琢磨(28)=BARホンダ=だが、24日に行われたサンマリノGPでは予選6番手から上位で戦い、5位でフィニッシュと、ようやく調子を取り戻した。マーク・ウェーバー(28)=ウィリアムズ=とも“ガチンコ”のバトルを展開、抜きつ抜かれつの攻防はレースを盛り上げた。久々に晴れやかな顔を見せた琢磨は何を語る?

      ◇     ◇     ◇

 ――やっと本当の開幕戦が始まったという感じですか?

 琢磨「開幕はバーレーンで終わってます(笑)」

 ――レースを振り返っての感想は?

 「感想? 完走しました(笑)、ついに。バーレーンの後2週間のテストをミッチリやって、その結果がこういう形で表れてうれしいですね。今シーズン初のチェッカーフラッグ受けて、ダブル入賞だったわけですが、トラブルフリーで週末を迎えられたのが大きいと思う。バーレーンでレースの楽しさというか勘を取り戻して、ここにいい感じで入れたのが好結果につながった。遅いマシンの渋滞に引っ掛かってる時はつらかったんですけど、今回は完走することがすごく大事だったと思います」

 ――ロングランのペースはすごく良かった

 「そうですね、いちど前があいてからは1分23秒台に入って全然問題なくペースを上げられました。その後は次のバルセロナのこと考えてチームからエンジン回転落とす指示が来ていたので、ブレーキをねぎらって走りました。前のブルツのマクラーレンはけっこう速くてなかなか追い付けなくて、ボクも彼と同じように最初のピットストップを先に延ばせればいい戦いできたんでしょうが、それはもうしょうがない、向こうの方がスピード速かったし。バルセロナではいい戦いをしたいと思います」

 ――スタートは良かったですね。ウェーバーを抜いた

 「また抜かれてね(笑)。去年はヒルトップのところで2台のウィリアムズの間に割って入ったんですが、今年はうまくいかなかった。その後チャンスを狙ってウェーバーのスリップストリームをうまく使えて1コーナーから2コーナーにかけてサイド・バイ・サイドで抜け、自分のポジションを取り戻したのは大きかった」

  ――日曜日朝の予選は10位から6位にジャンプ

 「良かったと思います。すごくトリッキーなコンディションだったんですけど、けっこうバランスが良くて、セクター1だけはいまひとつウオームアップが良くなくてグリップ感がなかったんですけど、その後グングン良くなって、いいラップにまとまったと思います。自分でも1周楽しかった」

 ――大きくコースを使って、縁石にも乗る攻めの走り

 「アウトラップから縁石乗りを試して感触をつかみ、アウトラップからほとんどアタックしてるような状態でした。思いっ切りいくしかなかった。でもアタックの1周はまとまったし、レースにつながったと思います」

 ――ルノー、フェラーリは速いですね

 「レース観てないので分かりませんが(笑)、フェラーリのロングランがいいのは最初から分かっていたことで、金曜日から1分22秒連発してて、ルノーも似たようなことあった。キミ(ライコネン)は早々に消えましたけどマクラーレンも速かった。そういう意味で今日のボクらは相手のリタイアに助けられたところもあるかもしれないけれど、今までのボクらでは自力でここまで来られなかったと思う。それがここでできたことはすごくプラスになるし、今後、ルノー、フェラーリがチャンピオンシップ争いしていくと思うんですけれども、ボクたちも早い時期に単発レースで食い込んでいきたいと思います」

 ――次戦スペインの目標はどうでしょう?

 「もうこうなったらここからは05年の自己ベスト更新でしょうね。今回、1回目予選アタックは何番手か忘れましたけど(笑)、決勝は5位フィニッシュ。それを上回っていきたいし、次のバルセロナでモントヤが復活してくれないと困るんですけど(笑)、復活してくれれば1回目予選で17番手かな、それくらい後の順番で走れると思うので、そうすれば予選もきっといい位置に行ける。楽しみです。応援してください!」(聞き手=モータースポーツ・ジャーナリスト・西山平夫)