2レースで14ポイント差追いつく
第12戦決勝
FCJチャンピオンに輝いたルーキーの松下(カメラ=多賀まりお)
FCJチャンピオンに輝いたルーキーの松下(カメラ=多賀まりお)
 【鈴鹿サーキット(三重県)千葉亨、碓氷英靖】フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)最終第5ラウンド(第10、11、12戦)=東京中日スポーツ後援=は4日、当地で第12戦決勝を行い、タイトル争いの2人が見えないバトルを繰り広げ、劇的な幕切れとなった。

 2番グリッドの松下はスタートで、トップの高星明誠に離された。一方、前日の第11戦リタイアで最後尾スタートになった平川亮はじわじわとポジションアップし、残り3周を切って5位に浮上した。

 逆に3位の川端伸太朗に迫られる松下。平川が4位以上か、松下が3位になれば平川のタイトル獲得となる状況。スタンドのファンが固唾(かたず)をのんで見守るなか、松下は2位を死守。平川は最終コーナーで4番手に並びかけたが、コンマ4秒届かずゴール。結果、両者は91ポイントの同点。優勝はともに5回だから、2位の回数差(松下4回、平川3回)で松下がタイトルをゲットした。

 平川が優勝した前日の第10戦終了時点では14ポイント差。誰もが平川のチャンピオンを確信した中での大逆転劇だった。

 FCJでのルーキーイヤータイトルは初開催の06年の関口雄飛を除けば初めての快挙。

 「勝ちたかったがペースが上がらなかった。ポジションキープだけを考えて走った。タイトルはゴール後にスタッフから教えてもらった。すごくうれしかった」と笑顔を見せる松下。

 一方、ゴール後は声もなかった平川だったが、「再来週のマカオにこの悔しさをぶつけたい」と、全日本F3チャンピオンとして乗り込むマカオGP(15−18日)での快走を誓っていた。
逆転でチャンピオンに輝き東京中日スポーツ賞を受賞した松下(左)。右は読者プレゼンターの松村隆司さん(カメラ=多賀まりお)
逆転でチャンピオンに輝き東京中日スポーツ賞を受賞した松下(左)。右は読者プレゼンターの松村隆司さん(カメラ=多賀まりお)
 第12戦は2位でフィニッシュした松下信治が逆転で初のルーキーチャンピオンに輝いた。東京中日スポーツ賞も松下に贈られ、土岐正紀総局長からトロフィーが、一般公募のプレゼンター、大津市の松村隆司さんから副賞が手渡された。
タイトルを逃し厳しい表情の平川(カメラ=多賀まりお)
タイトルを逃し厳しい表情の平川(カメラ=多賀まりお)