2代目プリウスPHVとCMに起用された石原さとみ(鶴田真也撮影)
2代目プリウスPHVとCMに起用された石原さとみ(鶴田真也撮影)
 トヨタ自動車は15日、家庭でも充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)、2代目「プリウスPHV」を売り出した。2015年末に発売した4代目プリウスがベースで大型のリチウムイオン電池を搭載、電気自動車(EV)モードの走行距離を68・2kmまで伸ばした。量産車としては世界で初めてとなるソーラー充電システムも採用した。

電気だけで68・2km

ダッシュパネル中央に備えられた大型液晶(田村尚之撮影)
ダッシュパネル中央に備えられた大型液晶(田村尚之撮影)
 トヨタが、エコカーの「要」と位置付けるプリウスPHVをようやく売り出した。ベース車から遅れること1年2カ月。前モデルの課題を確実にクリアしてきた。

 まずはEVモードの走行距離。前モデルの26・4kmから2倍以上の68・2kmまでに延びた。電池の容量を増やしただけでなく、システムの効率化を図ったことで、上り坂などモーターに負荷がかかる状況でもエンジンが始動しづらくなり、EV時の最高速度も時速135kmになった。

 充電システムも充実させた。家庭用100Vでは14時間で満充電となるが、同200Vにした場合は2時間20分。急速充電では約20分ほどで80%まで充電できるという。さらにオプション装備ながら量産車初のソーラー充電システムを採用。天井に太陽光パネルを配し、駐車中に最長で6・1kmを走行できる電気を蓄えられるという。

ベース車と差別化

湾曲する後部の窓が独創的。天井には太陽電池パネルのオプションも(田村尚之撮影)
湾曲する後部の窓が独創的。天井には太陽電池パネルのオプションも(田村尚之撮影)
 ベース車との差別化を図るため個性的なデザインを採用した。カーボン素材のリアハッチは湾曲した独特のフォルムで、窓の部分にも凹凸を持たせた。2012年からの5年間で2万2000台しか販売できなかった前モデルの弱点を補った。

外部給電2日間可

給電機能を体験する石原さとみ(鶴田真也撮影)
給電機能を体験する石原さとみ(鶴田真也撮影)
 災害時などに威力を発揮する外部給電機能も向上し、エンジンを作動させずに給電できる。作動させた時には最大1500ワットの出力で2日間の給電が可能。キャンプでも重宝しそうだ。

 価格は326万1600円から422万2800円。量販グレードの「S“ナビパッケージ”」は366万6600円。月販目標は2500台で、事前受注が8000台という好調な滑り出しだ。

 東京都内で開かれた発表会でトヨタの内山田竹志会長は「ハイブリッドの次はPHV。これがトヨタの答え」と宣言。街中をHVが埋める今、トヨタは次なるエコカーの大本命をPHVに定めた。 (田村尚之)

石原「後ろ姿すてき」

 プリウスPHVのテレビCMに起用された女優の石原さとみ(30)も発表会に出席。ステージに展示された車両の色と同じ青のロングドレスで登場し、「本当にかっこいいい。特に後ろの姿は『わぁ〜すてき!』という感じです」とすっかりお気に入りになった。

 仕事場へ向かう足として普段から車を使っており、CMに起用されたことも「すごく誇りに思った。微力ながら(エコカーの)普及に貢献したい」。清楚(せいそ)な魅力を振りまいた。