トヨタの新型車の後部に採用された日本板硝子のガラス。両端が膨らんでいることで空気抵抗を減らせるという
トヨタの新型車の後部に採用された日本板硝子のガラス。両端が膨らんでいることで空気抵抗を減らせるという
 ガラス大手の日本板硝子と旭硝子が、自動車の燃費向上につながるガラスを相次いで開発した。二酸化炭素削減など環境を重視する姿勢をアピールしたい自動車各社への納入に向け、競争も激化している。

 日本板硝子は自動車後部に使うガラスとして、両端が膨らんだ丸みのある製品を開発した。独特の形状により、気流がガラスに引き寄せられることで空気抵抗が減り、燃費向上につながるという。ガラスは2月15日に発売されたトヨタ自動車の新型プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」に採用された。

 旭硝子は寒い場所でも曇らない「防曇ガラス」を製品化した。マイナス14度の環境下の実験で、従来品では生じた曇りを防げたという。曇りを解消するために車内のエアコンを使う必要がなく、電気の使用を抑えることでハイブリッド車や電気自動車の燃費向上につながる。

 旭硝子は、将来の自動運転技術への対応も見据える。島村琢哉社長は「自動運転はインターネットを介した膨大な情報のやりとりが必要」と指摘。大量の情報を送受信するアンテナに使えるガラス素材の開発に意欲的だ。(共同)