ルネサスエレクトロニクスの半導体を使った自動運転の試作車。前方の車を検知して停止した=6日、東京都港区
ルネサスエレクトロニクスの半導体を使った自動運転の試作車。前方の車を検知して停止した=6日、東京都港区
 半導体大手のルネサスエレクトロニクスは6日、同社の半導体を使った自動運転の試作車を報道陣に公開した。突然の故障やサイバー攻撃に対処できる安全性の高さが売りで、2018年を目標に完全な自動運転向けの製品開発を進める。

 ルネサスは車の動きや情報を制御する半導体のマイコンなどを組み合わせたキットを作り、自動運転の実用化を目指す車メーカーや研究機関に販売している。

 この日はカナダの大学などと共同開発した試作車を使い、東京都内のホテルの敷地でデモンストレーションを行った。試作車は車線をカメラで認識しながら自動で走行。前方の車や赤信号を検知すると停車し、安全を確認してから再発車するといった動作をスムーズにこなした。コンピューターの一つが故障した設定にすると、残りのコンピューターの判断で路肩の安全な場所に移動し待機する技術も披露した。

 自動運転ではハッキングによる乗っ取りが課題となっているが、ルネサスのシステムは外部からの異常な情報を即座に遮断できるという。

 ルネサスはリストラが一段落し、世界的に成長が見込める車載分野を強化している。18年にはより精度を高めたキットを展開する考えだ。