発表会に出席した(右から)クリエイティブディレクターの佐藤可士和さん、ホンダの鈴木麻子執行役員、寺谷公良執行役員、白土清成開発責任者、同時発売の蓄電器「LiB−AIDE500」の中田泰弘開発責任者
発表会に出席した(右から)クリエイティブディレクターの佐藤可士和さん、ホンダの鈴木麻子執行役員、寺谷公良執行役員、白土清成開発責任者、同時発売の蓄電器「LiB−AIDE500」の中田泰弘開発責任者
 ホンダは8月31日、主力軽自動車「N−BOX」を6年ぶりに全面改良し、1日から売り出すと発表した。2011年のデビューから、これまでNシリーズの合計で112万台超を販売した人気車種の中心モデル。車体の基本骨格となるプラットフォーム、エンジンやギアボックスを新開発して80キロの軽量化に成功し、先進の安全技術を全モデルに標準装備した。 (ペン&カメラ=田村尚之)

6年ぶり全面改良

運転席周りはシンプルなつくり
運転席周りはシンプルなつくり
 軽自動車の概念を覆したN−BOXが2代目に進化した。登録車と呼ばれる普通自動車にひけを取らない装備や静粛性、そして室内の広さを誇った魅力をさらに増やし、発表会に出席した同社の寺谷公良執行役員も「あらゆる領域で大幅進化させた」と意気込む1台だ。

 ミニバンらしい堂々とした前モデルからのイメージは変わらず、外見はあくまでもキープコンセプト。モデル末期でもクラスナンバーワンの販売を記録した前モデルのイメージはなかなか変えられないだろう。

 ただし、中身は相当力が入っている。まずはプラットフォームの一新だ。通常は2モデルぐらいは進化版でやりくりするものだが、構造の変更や高張力鋼板の使用拡大などで大幅な軽量化を図った。完成車の重量では80キロのマイナスだが、新型は70キロ分の装備が増えているため、新プラットフォームの採用などで150キロ近い減量に成功したようだ。

 装備充実のメインは、先進の安全技術をパッケージ化した「ホンダセンシング」の全モデル標準装備化。自動ブレーキと呼ばれる衝突軽減ブレーキに始まり、誤発進制御機能などを搭載するが、N−BOXはホンダ初の後方誤発進制御機能も備える。同社は今後発売される新型車には同システムの標準化を進める。

 また、従来の前席ベンチシート仕様に加え、助手席が57センチもスライドするスーパースライドシートも採用。多彩なシートアレンジメントで使い勝手の幅も広がった。

 値段は138万5640円から174万9600円、外装が個性的な「カスタム」は169万8840円から194万9400円。4WD仕様は13万680円高。月販目標は1万5000台だが、すでに2万5000台の受注が入っている。

 発売から6年たってもライバルの追従を許さないN−BOXが、さらなる高みに進んだ。
ランプなどが凝ったデザインになったリアビュー
ランプなどが凝ったデザインになったリアビュー