アラサー女子の味方!プロパイロットパーキング
全国で約3万カ所に増えた充電器。航続距離も400キロに延び、普通のクルマと変わらない感じで乗れるようになったリーフ(吉野健一撮影)
全国で約3万カ所に増えた充電器。航続距離も400キロに延び、普通のクルマと変わらない感じで乗れるようになったリーフ(吉野健一撮影)
 女性の視点から見た最近の車の印象は? 自ら工具を持って車を修理する“メカ女”矢田部明子(31)が、電気自動車の日産リーフに乗ってきた。

ボタン押せば自動的に駐車

安全性能は素晴らしいものがあるが、操作に慣れるのには時間がかかりそう(吉野健一撮影)
安全性能は素晴らしいものがあるが、操作に慣れるのには時間がかかりそう(吉野健一撮影)
 アラサー女子が運転免許を取得しだした。なぜ今さら?と聞くと「子供が産まれたから」と口をそろえて言う。赤ちゃんの予防接種のために電車に乗ったら、泣きだしてしまい、周囲の視線が気になったというケースや、子供の塾で、夜の遅い時間に終わる時は必ず親が迎えに来るように、との規約がある所もあるからだ。

 彼女たちの多くが言うセリフがもう1つある。「駐車ができない」だ。若いころのようにスムーズに新しいことに対応できないという。それならば、駐車技術を磨くのではなく、駐車自体をクルマに任せるという考え方はどうだろう。日産リーフなら、それが可能だ。

 駐車時の全操作を自動化した「プロパイロットパーキング」は、駐車したい場所まで車を寄せ、シフトレバーの上にあるボタンを押すだけ。これが本当に楽ちん。ハンドルを見事に切り替えし、駐車が終わるとパーキングブレーキまで掛けてくれる。その間、わずか40秒。

猫横切ったら察知して停車

 安全性も素晴らしい。周囲の状況をセンサーが監視し、人が通ったり、間違った操作をしたら誤操作をしている可能性があると判断して停車する。駐車中に猫が一瞬、車の後ろを通ったのだが、危険を察知し停車した。小さな物でもしっかり感知するということを野良猫に教えてもらった。

 難点としては、操作手順に慣れないことだ。私は乗車3回目だが、操作の手順が多いことや似たようなボタンが並んでおり、どれを押せばよいか迷ってしまう。スムーズに使いこなすには毎日乗って1、2週間くらいかかると思う。

 他には、駐車枠の白線がほぼ消えている所で試すと、駐車スペースを認知できず駐めることができない。スーパーマーケットに車で行ったとしても白線がはっきりしていない所ではダメということだ。

 友人は「それでも駐車を自動でしてもらえるなら、自転車でスーパーに下見に行く」とまで言っていた。世の中には駐車が大の苦手という女性ユーザーは必ずいる。

 プロパイロットパーキングのみに着目するのであれば、運転に慣れた人には不必要かもしれないが、子育てや日常生活で車がどうしても必要なアラサー女子にとっては魅力的なシステムだと思う。

 日産リーフは本当に静かな車だ。エンジン音がしないのはもちろんだが、それが故に気になる風切り音を滑らかなボディーラインが空気の流れを制御し、車内の静寂を高次元に保っている。試乗を終え、自分の車に乗り込み、エンジンをかけた。あまりの違いに苦笑した。

 ▼矢田部明子(やたべ・あきこ) 1987(昭和62)年1月30日生まれ、31歳。山口県出身。宇部高専卒。在学中は機械工学や物質工学を専門的に学び、ロボコンにも出場。愛車はトヨタ・ランドクルーザー復刻版。趣味はオフロードコースの走行と車両整備。アナウンサー、ラジオパーソナリティーなどを経て、現在はモータージャーナリストとして活動中。