20年ぶりに全面改良されたスズキの軽自動車「ジムニー」。鈴木俊宏社長も満足の仕上がりだ(田村尚之撮影)
20年ぶりに全面改良されたスズキの軽自動車「ジムニー」。鈴木俊宏社長も満足の仕上がりだ(田村尚之撮影)
 スズキは5日、軽自動車の本格的な4輪駆動車「ジムニー」を20年ぶりに全面改良。排気量1・5リットルエンジン搭載の小型車版「ジムニーシエラ」とともに発売した。東京都内で開かれた発表会で鈴木俊宏社長は「本格4駆の機能美にこだわった」と話した。

 世界中にスポーツタイプ多目的車ブームが広がり、スタイリッシュな4WD車が街中にあふれるが、ジムニーは武骨な本格路線を進む。軽自動車ながら1970年にデビューした初代から続くフレーム付き構造、フロントエンジン/リア駆動のFRレイアウト、副変速機付きパートタイム4輪駆動など本格派に求められる構造を踏襲。悪路でこそ力を発揮する性能を目指した。

 中身は時代に合わせて進化した。ボディーを載せるラダー(はしご形)フレームは新開発し、従来の1・5倍もの剛性を確保。ボディーをつなぐ部分も新設計し、乗り心地を確保しながら操縦安定性も増したという。また、カメラとレーダーを組み合わせた衝突軽減ブレーキなども搭載する。

 3月に世界累計販売台数が285万台に達したジムニーシリーズは、鈴木社長が「地道に販売を続けてきたロングセラー」という存在。新型も長く愛される車に仕上がった。 (田村尚之)

◆価格

排気量1・5リットルエンジン搭載のジムニーシエラ
排気量1・5リットルエンジン搭載のジムニーシエラ
 ジムニーは145万8000〜184万1400円、シエラは176万400〜201万9600円。燃費はWLTCモードで5MTが1リットルあたり16・2キロ、4ATは13・2キロ。シエラは15・0キロと13・6キロ。
本格的なフレーム型ボディーを継続
本格的なフレーム型ボディーを継続