大人気の軽「N−BOX」をベースに開発
大人気のNシリーズが商用車にも展開した「N−VAN」。ホンダの鈴木麻子執行役員も満足の仕上がり(田村尚之撮影)
大人気のNシリーズが商用車にも展開した「N−VAN」。ホンダの鈴木麻子執行役員も満足の仕上がり(田村尚之撮影)
 ホンダは12日、新型の軽商用車「N−VAN」を発表した。大人気の軽自動車「N−BOX」をベースに開発を進め、個性的なレイアウトと乗り心地の良さなどを突き詰めた。きょう13日から売り出す。

 軽貨物は後輪を駆動するタイプが主流だが、N−VANは前輪駆動を採用。そのメリットを生かす徹底した低床化を実現し、後席や助手席を床下に収めて低くて平らな荷室を作りだした。さらに助手席側の前後ドアの間にあるセンターピラー(中央の柱)を廃し、大きな荷物の出し入れにも対応した。

 また、運転手の疲労低減などを目的に厚みのある運転席シートを採用し、遮音にも気を配った。釣りやアウトドアなど趣味の世界を楽しむ相棒としての資質も高い。N−VANは集配業務などの法人ユースにとどまらず、仕事に加えて趣味にも使う個人事業主などにも狙いを定めた。

 価格は126万7920円から145万440円。日常ユースにも使える装備を充実した「+STYLE」は156万600円から179万9280円。4WDモデルもあり、トランスミッションは無段階変速機(CVT)と6速MT。衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能など先進の安全技術も標準装備している。

 N−BOXシリーズは今年上半期(1−6月)の販売台数が12万7548台に達し、登録車を含めて第1位を記録した超人気車。そこに強力な商用車のN−VANが加わった。発売前の事前受注で月販計画(3000台)の2倍を超える予約が入っているという。ホンダの独走は続きそうだ。 (田村尚之)
魅力は助手席も収納して出現する広大な室内スペース(田村尚之撮影)
魅力は助手席も収納して出現する広大な室内スペース(田村尚之撮影)