私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたとして、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が、付け替えで協力を得たサウジアラビア人の知人側に日産の子会社から約16億円を支出する際、3億〜4億円ずつ小分けにして入金させていたことが24日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、一定の金額に分散することで協力への謝礼ではなく、正当な業務への報酬を装う目的があったとみて調べている。

 知人とは30年来の付き合いで、約16億円が「販売促進費」などの名目で支出されていたことも判明。知人による販促の実態はなかったとみられ、不正な支出と発覚しないよう架空の名目で入金させた可能性がある。