ヴィッツから世界統一名称へ
新型ヤリス(試作車)を紹介するトヨタの吉田守孝副社長=東京都江東区のメガウェブライドスタジオで(神代雅夫撮影)
新型ヤリス(試作車)を紹介するトヨタの吉田守孝副社長=東京都江東区のメガウェブライドスタジオで(神代雅夫撮影)
 トヨタ自動車は16日、新型小型車「ヤリス」を世界初公開した。日本では1999年から「ヴィッツ」の名称で販売している車種の4代目。ひとクラス上のクルマ作りを目指し、日本でも世界統一名称で販売することになった。12月に値段や燃費を公開し、発売は来年2月の予定だ。

 ボディーサイズは全長3940ミリ×全幅1695ミリ×全高1500ミリで、ホイールベースは2550ミリ(試作車データ)。大型化を避け、全長を5ミリ短縮するなど現行車とほぼ同じサイズとしながら、ホイールベースの延長で室内を広げた。

 車体の基本骨格となるプラットフォームを、新しいトヨタ独自の考え方で作られたものに変更。今後売り出される小型車のベースになるという。ねじり剛性が従来型に比べて30%強くなったが、軽量化に力を注ぎ、ハイブリッドモデルは現行車から50キログラム軽くなった。

 デザイン担当者が「黒豆をモチーフにした」という外観は、狙い通り塊感の強いものになった。軽量化や新しいサスペンションの導入で、きびきびした走りを目指した個性が姿形にも表れた。

 エンジンは新しい直列3気筒が3種。排気量1・5リットル、それに電気モーターを組み合わせたハイブリッド、そして排気量1リットル。発表会に出席した吉田守孝副社長は「ハイブリッドは世界最高レベルの低燃費を目指した」と胸を張った。

 先進の安全技術もトヨタの小型車として初採用するシステムがめじろ押し。衝撃低減ブレーキは夜間の歩行者を認知し、同社として初めて交差点にも対応した。また、駐車サポートシステムも採用され、ソナーとカメラで車体の全方位をカバーし、ハンドルとアクセルを自動で操作する。

 「ファーストカーにふさわしい、ひとクラスもふたクラスも上の優れた基本性能を目指した」。吉田副社長も納得のヤリスが、日本の街を埋め尽くす。 (田村尚之)
ハッチバックとリアドアをオープン(神代雅夫撮影)
ハッチバックとリアドアをオープン(神代雅夫撮影)
トヨタ新型ヤリスの運転席まわり(神代雅夫撮影)
トヨタ新型ヤリスの運転席まわり(神代雅夫撮影)