シーズン序盤独走も
逆転王者を狙う無限の山本尚貴。最後に笑って締めくくりたい(ホンダ提供)
逆転王者を狙う無限の山本尚貴。最後に笑って締めくくりたい(ホンダ提供)
 シーズン序盤に総合首位を独走していた山本が、5ポイントのビハインドを背負って最終決戦に挑むことになった。

 「追われる立場から追う立場になって、もう失うものはなにもない。思い切っていくだけ」

シリーズ通算5勝中4勝を挙げた最も得意な舞台

得意の鈴鹿を攻め抜き5年ぶりの王者を狙う無限の山本(ホンダ提供)
得意の鈴鹿を攻め抜き5年ぶりの王者を狙う無限の山本(ホンダ提供)
 2013年以来、5年ぶりの王者奪還に向けた決意を込める。運命の一戦は首位キャシディと2位の石浦に対して真っ向勝負を挑み、何としても表彰台の真ん中を奪い取るつもりだ。

 今季は開幕戦の鈴鹿で圧勝し、第2戦のオートポリスは悪天候のため決勝が中止になったが、第3戦のSUGOでは抜群のピット戦略が決まり予選6番手からの逆転勝利。この時点で総合2位に10ポイント以上の大差を築く独走状態に持ち込んだ。

 ただし、好事魔多し。第4戦からレース中のペースが上がらない症状に苦しめられてじわじわと後退、雨中の大混戦となった9月の第6戦では今季初めての無得点。完全に追う立場となった。

最低条件上位2人より先着「思い切って行くだけ」

 最終戦で逆転王者に就くには、ライバルのキャシディ、石浦に先着するのが最低条件だ。そこからそれぞれ5、1ポイント差をひっくり返す必要があるが、最終戦には特別規則で優勝者に3ポイント加算のボーナスがある。山本も「最終戦で勝った者がチャンピオンになれる」と見据える。

 有利な状況もある。山本は鈴鹿を最も得意にしており、シリーズ通算5勝のうち4勝も挙げているのだ。所属する無限も鈴鹿に向けた車体調整に大きな自信があるようで、タイトルを争う2人は鈴鹿マイスターの山本を最も警戒する。

 5年前に初タイトルを獲得したときも最終戦の大逆転だった。「得意の鈴鹿で力を存分に発揮できるよう、チームのみんなと精いっぱい頑張りたい」。今年も山本は大駆けを狙う。