2003年7月3日掲載
 米インディカー第7戦の高木虎之介(29)=モーナン=はアップダウンの激しい週末を過ごした。苦戦覚悟で挑んだものの予選では3番手タイムを記録、今季3度目のセカンドローをゲットしながら夜間走行で原因不明のクラッシュ。マシンを大破させTカーで最後尾スタートという決勝となった。それでも粘り強く走って13位フィニッシュ。ランク10位タイまで押し上げる最低限の成果は残した。めまぐるしく状況が変化したリッチモンドでの戦いを、虎之介自身が詳細に語る。(虎之介=13位、優勝=スコット・ディクソン)



■滑り出しは上々

 今回はアップ&ダウンが激しい週末になってしまった。事前の合同テストでタイムを上げられず苦戦覚悟で挑んだが、走行内容は良かった。でも、結果は……。

 滑り出しはついていた。くじ引きでの出走順となり、幸いにも有利な後半出走組のグループ2に入れた。プラクティス1回目からきれいな路面で燃料満タンのレースセッティングを始められ、搭載燃料を考えたら上出来の9番手。2回目には予選シミュレーションを行い16・3349というテストのベストを大幅に上回ることができた。

 このタイムを出した時点の順位はスコット(ディクソン)、エリオ(カストロネベス)、トニー(カナーン)、そして僕。相手にとって不足なし、という感じだったが、チェッカー間際にサラ(フィッシャー)、(グレッグ)レイがトニーと僕を上回るタイム。さすが0・75マイルオーバルはパワーよりハンドリングだと実感した。

 予選はサポートレースなどで路面状況は激変し、出走順の速いドライバーには大きなハンディとなった。加えてプラクティスでは28℃もあった気温が、19℃まで低下。コンディション変化に加え、ダウンフォース発生量も大幅に変化し、予選セッティングは非常に難しいものになった。

■出た自己ベスト

 最初にコースインしたエリオは16・4108しか出ない。6番目のサム・ホーニッシュJrが16・2360でトップに立つと、14台目のトニーまでだれも上回れない。そして雷雨で中断。「またプラクティスの総合タイム順? 6番手かぁ」と思っていたら、ジェットドライヤー(コースを乾かすクルマ)が走り回って再開となった。

 結構な雨だったので、コンディションがもっと悪くなると思っていたら、そうでもない。サラがその時点のトップタイムをマークし、スタンドを沸かせた。しかし、次のスコットがさらりと16・0582で逆転、そして僕の出番だ。5台走っただけで路面はかなりきれいになり、気温も風向きも安定している。そして刻んだタイムは自己ベストの16・1944。サラには届かず今季3度目の予選3番手となった。

 と、ここまでは良かった。問題は予選後の夜9時20分からの3回目プラクティス。ターン2でサラ、続いてビュール、そして僕までクラッシュしたんだ。