2004年8月19日掲載
ケンタッキーを終え、虎之介はわずかな手応えを感じていた(カメラ=スタジオBIS)
ケンタッキーを終え、虎之介はわずかな手応えを感じていた(カメラ=スタジオBIS)
 インディカー第11戦ケンタッキーでも高木虎之介(モーナン)は不振から脱出できずに20位に終わった。だが徐々に状態は上向いており、セッティングの方向性も見えてきた。そして、さらなる飛躍を目指し、チームはエンジニアの体制を変えて連戦となるパイクスピーク戦(22日決勝)に挑むことになった。(虎之介=20位、優勝=エイドリアン・フェルナンデス)



 昨年はケンタッキーで調子が良かったので少しは期待をしていたのだけど、結局、今回もスピードが伸びずに順位は低迷してしまった。

 とはいうものの、これまでと違って毎セッション、タイムを詰めることができて、マシンのバランスも取れてまともな状態となってきた。少しずつ進歩はしているのだ。これまでのように、ひどいアンダーステアや、オーバーステアに悩むということはなくなった。

 しかし、いかんせんスピードが伸びないのは大きな問題だ。レースでは、終始集団の後方を走るのみだったが、アクセルはスタートからゴールまで踏みっぱなし。ピットインの際のインラップもアウトラップもトップクラスだった。ピットワークも練習を重ねて、安定した速さで終えている。できることはすべてやっている。正直言って、ドライバーとしてはこれ以上どうしようもない。もっともっとマシンのドラッグ(抵抗)を減らさなければならない。

 結局、こうした状況を打開するために、レースの後にモーリス(ナン・オーナー)と相談して、サポートエンジニアの岩下喜博さんをレースエンジニアに昇格させ、次のパイクスピークからモーリスとともにマシンのセットアップをしてもらうことになった。

 その決定を受けて、月曜日(16日)から早速、インディアナポリスのワークショップで、ベースラインセットアップ、プラクティスの進め方、セッティング変更のオプションといった細かなミーティングを連日行って、今週のパイクスピークに備えてるところだ。

 岩下さんも、いろいろなアイデアを持っているので、これまでのイアン(ワット)やジェフ(ブリトン)とは違ったやり方でセッティングを進めることができると思う。

 スピードを伸ばすことは容易ではないけれど、ほんの小さな変更でタイムを詰めるのがオーバルのレースだから、残り5戦で、どれくらい遅れを取り戻せるか。またまたチャレンジとなる。

 これからのショートオーバル2連戦が終わると、あとはすべてスピードウェイとなる。ショートオーバルはドライバーの腕でマシンの限界以上に走ることはできると思うし、スピードウェイに向けた対策も並行して行いながら、最後まで全力を尽くしたいと思っている。 (高木虎之介)
自己ベストの4位に健闘した松浦(55号車)、ディクソン(1号車)らに接近される虎之介(カメラ=スタジオBIS)
自己ベストの4位に健闘した松浦(55号車)、ディクソン(1号車)らに接近される虎之介(カメラ=スタジオBIS)