2004年9月17日掲載
終盤に勝負をかける虎之助(カメラ=スタジオBIS)
終盤に勝負をかける虎之助(カメラ=スタジオBIS)
 インディカーの高木虎之介(30)=モーナン=は、第14戦シカゴランド(12日決勝、米イリノイ州ジョリエット)では1周遅れの13位。マシンの状態が一向に定まらない苦境からの脱出を図ることはできなかった。が、徐々にハード面が良くなっているのは事実。苦しかったシーズンも残り2戦。一矢報いるため、全力で挑む決意をみなぎらせた。(虎之介=13位、優勝=エイドリアン・フェルナンデス)



■伸びないエンジンで13位

 シカゴランドには、前戦ナザレスであと一歩で合わせきれなかったサスペンションとダンパーのマッチングをより正確なものにするため、2日間にわたる「セブンポストリグ」(さまざまなデータを取るマシン)のテストを行って臨んだ。セッティングも空力的に最も効率のいいところに合わせ、ドラッグ(空気抵抗)を少しでも減らすためにショートホイールベースにした。

 そのかいあって、走り始めのプラクティス1ではトップから0・38秒落ちの11番手で終えることができ、同じパッケージのペンスキーのエリオ(カストロネベス)よりもタイムは良かったくらい。もっとも彼らはフルタンクでレースセッティングを行っていた可能性もあるが、気分はいい。プラクティス2でも彼ら2台からコンマ3秒遅れと、これまでの1・5マイルレースから比べれば、かなり調子は上がっているといえた。

 ところが予選日にバージョンアップしたエンジンに載せ替えたら、なぜだかスピードが落ちてしまった。その原因を究明できず、予選ではエリオから0・76秒も離された。メカニカル的に問題は見つからず、もう一度エンジンを載せ替えてウオームアップに臨んだが、スピードは伸びずに最下位。タイム的にはペンスキーのホーニッシュJr.に0・33差までばん回したが、このスピードではレースで集団についていくのも難しい。

 案の定レースはスタートして15周もしないうちに先頭集団から置いていかれ、最初のピットインで周回遅れ。それでもペースが同じドライバーと走っているうち、上位陣がトラブルなどで脱落し、ゴールしたら13位。確かに集団についていけないのは大問題だが、悪い話ばかりではない。レース中のベストラップは目標のペンスキーにコンマ1秒まで迫れた。その上、工場に戻ってマシンをバラしてみたら、ラジエーターにビスが突き刺さって少しだけ液漏れしていたことも判明。完走できて良かったというところか。

 チームではサスペンションとダンパーのパッケージを煮詰めるべく、もう一度7ポストリグのテストに出かけることになっている。メカニカルグリップを確保し、ダウンフォースを減らしてドラッグを抜く作業を進めている。次戦フォンタナや最終戦テキサスでは、集団についていくことができればチャンスも生まれてくる。まだまだあきらめずに頑張るよ。

(高木虎之介)