2004年10月8日掲載
 苦しいシーズンも終盤を迎え、何とか一矢報いたいインディカーの高木虎之介(モーナン)だが、第15戦フォンタナ(3日決勝)でも予選までは実質最下位をさまよい、泥沼から脱出することはできなかった。が、決勝ではレース序盤にトップ集団に近いスピードを記録し、一気にポジションを上げる見せ場を作った。リザルトは14位ながら、残る最終戦にはわずかな光明が差してきた。(虎之介=14位、優勝=エイドリアン・フェルナンデス)



■セッティングあと一息

 今年最後の2マイルオーバルとなるフォンタナを控え、チームでは再度「7ポストリグ」(車両データを取るマシン)でテストを行い、サスペンションのマッチングを取ってからレースウイークに臨んだ。が、いざ走り出してみると、不本意ながら予選セッションまでは再下位のスピードで終わってしまった。

 もっとも予選アタックでは風向きが変わりギアレシオがピッタリ合わず、計7秒近くもエンジンにリミッター(回転制御装置)が当たってスピードが伸びなかった。もしレシオが完全に合っていれば、最下位に沈むことはなかったというデータがせめてもの救いだった。

 予選まではドラッグ(空気抵抗)の少ないショートホイールベースを使い、レースに向けてはハンドリングが安定するロングホイールベースに変更。そのため予選後に行ったウオームアップ走行では、トップとの差も縮めることができ、ここのところ必死になって進めているサスペンションセッティングの煮詰め作業が功を奏してきた感じだ。

 決勝は前夜行われたNASCARトラックシリーズのラバーが残っていたため、レース中のコンディション変化が予想されたが、僕のマシンはスタート直後はバランスも悪くなく、序盤のスピードはトップクラス。事実、最初のイエローコーションが出るまでにポジションを16番手までに上げることができた。また、イエロー明けのリスタートでは抜群のダッシュを決めることができ13番手に浮上した。

 しかし、その直後からマシンのバランスが崩れだしオーバーステア(曲がり過ぎる状態)が出始めて後退。ピットストップのたびにタイヤの内圧やウイングの調整を試みたが、バランスは回復せず。結局、14番手でのゴールとなった。

 前回のシカゴランドでは、目標としている同じパッケージ(ダラーラ・トヨタ)のペンスキーにレース中のベストタイムがコンマ1落ちだったが、今回はほぼ同等まできた。あとはうまくレース中のバランスを取れれば、最終戦テキサスでは一矢を報いることができるかもしれない。残念ながら予選セッティングでは追い付くことはできそうもないが、レースセッティングはあと一息というところだ。トヨタエンジンもフォンタナからバージョンアップしているので、17日の最終戦は気持ちよくレースできるように願っている。 (高木虎之介)