中日新聞東京本社来訪
挫折からはい上がり、激戦のヨーロッパで戦う覚悟を見せる金丸(カメラ=福永忠敬)
挫折からはい上がり、激戦のヨーロッパで戦う覚悟を見せる金丸(カメラ=福永忠敬)
 欧州で単身レース活動をしている金丸悠(20)が7日、東京・千代田区の中日新聞東京本社を訪れ、2015年の活躍を約束した。今季はスペインを中心に開催されるユーロフォーミュラオープンの2年目参戦が決まっており、「シリーズチャンピオンしか考えていません」とやる気満々。

 5歳でレーシングカートを始め、11年に国際自動車連盟(FIA)選手権の最高峰KF1で日本人初優勝を挙げるなど、輝かしい成績を収めた。翌12年に4輪へステップアップ、目標のF1ドライバーに向け、順調に階段を上りだした。

 しかし、12、13年に参戦したF・ルノー・ユーロ時代に大きな挫折を味わう。並行参戦したNEC選手権でも1勝を挙げたのみで、箸にも棒にもかからない結果に終わった。所属したチームの問題もあり「自分が速いという自信を失いかけた。14年に環境を変えてダメだったら、もう(レースを)やめようと思っていました」と当時を振り返る。

 背水の陣で挑んだ昨年のユーロフォーミュラオープンでは優勝こそできなかったものの5回の表彰台ゲットでランキング4位を獲得。「F3に乗ってみたら感触が良くて、自信を取り戻せました。今年はどんなサーキットでもコンスタントに速さを見せることを目標にし、チャンピオンを取りたい」ときっぱり。

 物心つく前からF1を夢見ていた金丸。遠回りした2年間の悔しさを糧に再び夢実現に挑む。(田村尚之)