第7、8戦での健闘誓う
鈴鹿29、30日決勝
所属の「南青山プロジェクト」は名門チーム「サード」が母体という恵まれた環境の今橋(左)と牛井渕。与えられたチャンスをモノにしたいと意気込んでいる(カメラ=北田美和子)
所属の「南青山プロジェクト」は名門チーム「サード」が母体という恵まれた環境の今橋(左)と牛井渕。与えられたチャンスをモノにしたいと意気込んでいる(カメラ=北田美和子)
 FIA−F4選手権を戦う今橋彩佳(いまはし・あやか=20)と牛井渕琴夏(ごいぶち・ことか=17)が26日、東京都千代田区の中日新聞東京本社を訪れ、今週末に行われる第7、8戦(29、30日決勝、鈴鹿)での健闘を誓った。

 FIA−F4は、若手育成のために今年新設されたフォーミュラレース。全日本F3の下に位置づけられ、スーパーGTの日本開催のサポートレースとして7大会14戦が予定されている。2人は第2大会の第3、4戦(富士)から参戦開始。1台のマシンを共有しているため、最初は牛井渕、続く第5、6戦(富士)は今橋、そして今回の鈴鹿が牛井渕の出番になる。

 F4の参加数は最多で38人にもなり、才能ある男性ドライバーとの戦いは厳しいもので、ともにデビュー戦は牛井渕が27&23位、今橋が25&28位の惨敗。だが2人は今年は勉強の年としており、意に介していない。

 今橋は福島県いわき市、牛井渕は茨城県日立市と、ともに東日本大震災の被害とは無縁ではなかったが、故郷にとどまってレースを続けてきた。今橋はドリフトのD1でレースに目覚め、両親の反対を押し切ってドライバーに。現在は自動車の整備士として働きながら週末はサーキットに通う。小学校1年生からカートを始めた牛井渕は、祖父の白鳥由紀夫さん(59)と二人三脚でレースを続けてきた。現在は高校を休学してレースとトレーニングに集中する日々という。

 目標は今橋が「GTレース」、牛井渕が「フォーミュラレース」と異なるものの、自分の出番のない時もガレージに控えて、お互いの走りを見守っている。男たちに対抗するには「筋力トレーニングは欠かせない」と口をそろえ、体力とスピードのアップに励む“レース女子”たちに注目だ。 (明村馨)

【お詫び訂正】
記事中、「そのなかで女性は今橋か牛井渕の1人だけ」とありましたが、女性ドライバーの池島実紅さん(ARTA)が第3〜6戦(すべて富士)に出場していました。お詫びして訂正します。なお、チームに確認したところ、池島さんは、次戦の鈴鹿は男性ドライバーに乗り替わり、以後は未定とのことです。