大治郎カップ最終戦
最高峰74Daijiroクラス
74チャンピオンの池上(中)と、応援に駆け付けたOBの大久保(左)、長島(右)(佐藤洋美撮影)
74チャンピオンの池上(中)と、応援に駆け付けたOBの大久保(左)、長島(右)(佐藤洋美撮影)
 ポケットバイクの大治郎カップ(全5戦)最終戦が23日、さいたま市のサーキット秋ヶ瀬で行われ、埼玉県戸田市立笹目小4年の池上聖竜(10)が、最高峰の74Daijiroクラス(出走14台)で前戦に続いて優勝し、初のシリーズチャンピオンに輝いた。世界で活躍する大久保光(25)、長島哲太(26)ら元王者も駆け付け、にぎやかな今季最終戦となった。

ラスト2周逆転

シリーズチャンピオンに輝いた池上聖竜(遠藤智撮影)
シリーズチャンピオンに輝いた池上聖竜(遠藤智撮影)
 ポイントが1・5倍になる最終戦。61ポイントの小田喜阿門(10)=板橋区立上板橋第2小5年、55ポイントの池上、52ポイントの青梅市の久川鉄平(10)=青梅市立第三小5年=の三つどもえで、勝てばチャンピオンという戦いになった。

 雨のため路面はぬれていた。12周の決勝のポールポジションは久川で、池上は3番手スタート。序盤は雨の得意な久川がリードしたが、池上は慎重な走りで2番手に付け、ラスト2周で首位に立って優勝のチェッカーを受けた。

 「雨が得意な鉄平君の後ろについて行って、ぬれた路面に慣れてきたから、ちゃんと走ることができるようになって、最後に前に出ることができた。とにかくレースに勝つことだけ考えて集中して走った。勝ててチャンピオンになれたから、ものすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 人なつっこくて明るい性格。だが話す内容は理路整然としており、小4とは思えぬ大人びた面もある。表彰台では先輩チャンプの大久保と長島に祝福されて上機嫌だったが、目標を問われ、今季限りでモトGPを引退したダニ・ペドロサ(スペイン)と答えた。「小さな体でもモトGPに乗れるのがすごいと思うから」。未来の自分の姿を名ライダーにしっかり投影した。

  (佐藤洋美)