Wエネルギー回生システムで圧倒
2016年WEC第7戦「富士6時間」特集
第6戦アメリカを制し車上で喜ぶポルシェ1号車の(左から)ハートリー、ウェーバー、ベルンハルト(ポルシェ提供)
第6戦アメリカを制し車上で喜ぶポルシェ1号車の(左から)ハートリー、ウェーバー、ベルンハルト(ポルシェ提供)
 圧倒的な強さと速さで15年シーズンを席巻したポルシェの勢いは、今年も色あせることがない。アウディ、トヨタが車両を大幅に改良して力をつけてきたが、ルマン24時間を含めここまでの6戦で5勝を挙げてシーズンをリードする。

 ダブルポイントのルマンでトヨタ5号車が止まり、優勝が転がり込んだ2号車のマルク・リーブ/ニール・ジャニ/ロマン・デュマ組は堅実にポイントを重ねてランキング首位。昨年の王者、1号車のブレンドン・ハートリー/マーク・ウェーバー/ティモ・ベルンハルト組は開幕2戦でアクシデントとトラブルに見舞われる不運が続きランク4位ながら第4戦からは3連勝中。富士でもこの2台が予選からリードしそうな勢いだ。

 ポルシェの車両「919Hybrid」は唯一、F1と同じ排熱を利用したエネルギー回生装置を搭載する。ブレーキング時だけのアウディ、トヨタに比べるとハイブリッド用モーターで使う電気をためやすく、ストレートの伸びは昨年から他を圧倒する。1・4kmを超える長いメインストレートがある富士でもその威力を発揮するのは間違いない。昨年はライバル全てを周回遅れにする圧倒的な速さでワンツーを飾っている。

 ポルシェのフリッツ・エンツィンガーLMP1担当副社長は「残り3戦で2つのタイトルを連覇する目標が現実味を帯びてきた。富士でのレースに向けて労を惜しまず準備を進めたい」と意気込む。ドライバーズは2号車がランク2位に37・5ポイントもの大差を築き、マニュファクチャラーズも同2位アウディに53ポイント差。富士で2年連続のワンツーを決めることができたなら、目標達成に王手となる。