公式テストでツチヤ驚速、連覇へGO
スーパーGT開幕特集
テストで速さをみせたツチヤの土屋武士監督(左)、松井孝允(中)、新加入の山下健太。GT300の連覇を狙う
テストで速さをみせたツチヤの土屋武士監督(左)、松井孝允(中)、新加入の山下健太。GT300の連覇を狙う
 GT300クラスは今年も世界の名車が頂点を目指してしのぎを削る。日本独自の規則で作られたJAF−GTが5車種、国内外の自動車メーカーがレース用に改造したFIA−GT3が9車種。合わせて14車種、30台がエントリーする華やかさだ。岡山国際サーキットで開かれた公式テストでは昨年の王者、ツチヤが抜群の速さをみせた。昨年までドライバーとエンジニアを兼任した土屋武士(44)が監督に専念し、連覇に向けて入念な準備を進めている。

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 公式テストでツチヤがライバルを驚かせた。昨年から40kgも最低重量を引き上げられたマザーシャシーのトヨタ86MCを駆りながら、そのハンディを吹き飛ばす最速タイムを記録した。

 「若いドライバー2人がめちゃくちゃ速いですから。それに負けないよう準備をしてきた」。昨年11月の最終戦から正月の3日間以外は無休で準備を進めた土屋監督は満足げ。車両組み立ての精度を高めるためメカニック作業も自ら行い、こん身の1台に仕上げた。

 最速タイムを記録した新加入の山下健太もその仕上がりに驚くばかり。「86MCはフォーミュラカー的で戸惑いはなかった。GT300のレベルが高いのは走ってすぐに理解できた」。ポルシェでGT300にフル参戦したこともあり、スーパー耐久などでツーリングカーの経験を積んできたが、昨年のチャンピオンチームのレベルの高さを実感した。

 3年目の松井孝允はツチヤエンジニアリングの社員ドライバー。社長の土屋監督が休日返上で働いているのに休むわけにはいかない。「僕ができるのはカッティングシート張りぐらいですが、テストは順調にきている。楽しみですね」。エースとしてチームをけん引する立場になったが、クルマの仕上がりの良さが大きな武器になっている。

 「一つ、一つ確実にやるだけ。まずはJAF−GTの一番になること」。土屋監督は控えめだが、狙うはその先の連覇のみ。まずは好調だったテストの成果を活かし、開幕戦(4月9日決勝、岡山国際)で大暴れだ。
 ★マザーシャシーとは シリーズを運営するGTアソシエイションが提供するコックピット(運転席回りの基本骨格)や足回り、エンジンやギアボックスなどのこと。供給を受けたチームは、外装部品などを中心に独自開発して参戦する。