スーパーGT第2戦特集
富士で必勝を期すセルモの立川祐路(右)と石浦宏明(左)(トヨタ提供)
富士で必勝を期すセルモの立川祐路(右)と石浦宏明(左)(トヨタ提供)
 スーパーGTの第2戦が静岡県小山町の富士スピードウェイで5月4日に開かれる。GT500クラスの車両規則が変更された今季の開幕戦(4月9日決勝、岡山国際サーキット)では、新型車両「LC500」を投入したレクサスがトップ6を独占する圧倒的な結果を残した。日産GT−R、ホンダNSXも巻き返したいところだが、シーズン序盤はLC500の優位が続きそうな気配。開幕戦4位でウエートハンディが軽いセルモの立川祐路/石浦宏明組が富士の本命だ。

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開幕戦4位のセルモが富士大会の大本命だ(トヨタ提供)
開幕戦4位のセルモが富士大会の大本命だ(トヨタ提供)
 第2戦の富士制覇に闘志を燃やすのが、セルモの絶対エース、立川だ。開幕戦の予選では途中まで自身が持つ通算ポールポジション記録(21回)を更新する走りを見せたが、降雨で他車のクラッシュによる赤旗に阻まれ、決勝も4位。仕切り直しの思いを込めて大事な一戦に挑む。

 「レクサス勢の中では軽いほうだからね。他メーカーも力をつけているから油断はできないが、優勝を狙っていきたい」

 トヨタ自動車が出資する富士は、レクサス勢のチームにはホームコースとなるが、2013年の第6戦で立川が勝って以来優勝から遠ざかってきた。開幕戦で戦闘力の高さが証明されたLC500を手にした今年はそんな不本意な状況を覆す絶好のチャンスであり、負の連鎖を自らの手で断ち切りたい。

 この3年は苦戦を強いられたが、立川はもともと富士との相性が良い。歴代2位の通算17勝を記録しているが、その内富士で7勝も挙げている。当地は年間2戦も開催されるため走る機会も多いが、勝利数の4割超も占めているのだ。

 「今年一番狙っているレース。3年間レクサスが富士で勝っていないので、その勝利を自分の手で挙げたい」。得意のコースでこれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らす大駆けを思い描く。

 チームも必勝態勢で挑む。開幕戦ではレクサス同士の競り合いに敗れて4位に終わり、富士での雪辱に力が入る。浜島裕英監督は「レクサス同士の戦いは本当にシビア。ピット作業などを見直して0・1秒でも速くできるよう対策し、富士ではみんなで良い方向に進み、勝ちにいきたい」。6台もエントリーするレクサス同士の熾烈(しれつ)な争いを、チームを挙げて制する構えだ。

 セルモのLC500が富士で搭載するハンディウエートは16kg。立川は「気になる重さじゃない。最多ポールの更新も可能だろうが、まずは勝利。ひとつ多い(松田)次生に並びたい」。ずっとこだわってきた最多ポールの更新よりも、通算最多勝の松田次生(ニスモ)に並ぶ18勝目に狙いを定めた。