開幕戦でライバル圧倒!歴史的トップ5独占
スーパーGT第2戦特集
開幕戦ではブリヂストンタイヤを装着したレクサスがトップ5を独占した(GTA提供)
開幕戦ではブリヂストンタイヤを装着したレクサスがトップ5を独占した(GTA提供)
 シーズン開幕戦の岡山国際サーキットで、ブリヂストン(BS)タイヤを装着したレクサスLC500がGT500クラスのトップ5を独占する快挙を達成した。昨年も最終大会の大逆転で3年ぶりにチャンピオンチームの足元を支えたが、今年は開幕戦から絶好調。シーズン前のテストでここ数年の課題だった熱だれ対策のヒントをつかみ、今年は暴れ回りそうだ。

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 開幕戦のBSは本当に強かった。決勝で歴史的なトップ5独占を果たしただけでなく、降雨で混乱した予選もトップ5を占め、練習走行もトップ4を含むトップ10に8台を送り込んだ。クルマの戦闘力も影響した結果だが、ライバルのタイヤメーカーを圧倒した。

 BSの寺田浩司モータースポーツタイヤ開発部長は「事前情報もあったので、勝てないという状況ではなかったが、逆に勝って当たり前のプレッシャーがあった」と振り返る。レースが行われる時の気温や路面温度が、持ち込んだタイヤの特性に合うのか−。結果が出るまで決して安心はできなかった。

 そんな心配をよそにライバルを圧倒。5チームに供給するレクサス勢のLC500が、他メーカーの車両を上回る仕上がりで開幕戦に挑んだのが最大の理由ながら、それだけではない。BSは今季に向けたタイヤ開発で、ウイークポイントを克服する切っ掛けをつかんだのだ。

 「いわゆる熱だれの対策が進みました。毎年の課題で、トライ&エラーを繰り返していろいろなことを試してきたが、今オフシーズンのテストで手応えをつかんだものがあった」と寺田部長。ここ数年しのぎを削るミシュランタイヤが得意とする、摩擦熱による性能低下の曲線を緩やかにすることに成功した。

 タイヤの熱だれ対策が進んだのは、気温が高くなっていく第2戦以降にも極めて有効だ。ゴールデンウイークに開かれる第2戦は晴天になれば、気温も、路面温度も一気に上がる。再び独占が繰り返されるかもしれない。

 寺田部長は「夏場に向け、意識して開発した。8月の鈴鹿は完走することが目的になってくるが、SUGO(第4戦、7月23日)やブリーラム(第7戦タイ大会、10月8日)にも有効だと考える」。開幕戦の圧倒的な結果は序章にしか過ぎないようだ。

 複数のタイヤメーカーが参入するSGTは、ささいなことが結果に大きく左右するシビアな戦いを強いられ、タイヤと車体の特性をうまく擦り合わせるのが成功への近道となる。それでもBSは「タイヤがレースをしているわけではない。決して足を引っ張ってはならず、チャンピオンチームの足元を支えるのが仕事」という姿勢を崩さず。あくまでサポート役に徹する構えだ。

 ただし、今年のタイヤへの手応えは十分。「例年よりもすごく良いと思う。それを証明したのが開幕戦」。2年連続のチャンピオンチームへの供給はもちろん、シーズンを圧倒する意気込みだ。