スーパーGT第8戦決勝
 松田の表情にも達成感がにじむ。「ポールを取って勝てたが、3点及ばなかった。それでも苦しいシーズンの始まりから1勝を挙げられるまでなった」。チーム一丸となって開発を進めた頑張りで有終の美を飾った。

 2014年からニスモに復帰した松田は「今までで一番苦しかった」と漏らすほど今季序盤はクルマに力がなかった。そこから全てのスタッフがGT−Rの改良にエネルギーを集中し、最後に予選、決勝を圧倒する一番速いクルマになった。「クルマとタイヤを合わせ込め、その集大成が最終戦」と胸を張る。

 今年は苦しんだ分、相棒クインタレッリとの絆も深まった。松田は「いつも2人で切磋琢磨(せっさたくま)して高め合ってきたが、今年は勝てなかったものの良いレベルに押し上げられた」という。コース上の走りはもちろん、そのパフォーマンスをうまく引き出せるような体調管理も互いに刺激し合って進め、ともに38歳ながら最強コンビを維持している。

 「来年こそはチャンピオンを取り返したい」。新たな戦いはもう始まった。