開幕戦を制するものがシリーズ制す!
2018年開幕特集(6)
GT500はホンダの復調もあってレクサス、日産との力が均衡する
GT500はホンダの復調もあってレクサス、日産との力が均衡する
 今季のスーパーGTは例年にも増して大混戦が予想される。特にGT500クラスはホンダNSXの復調で、レクサスLC500、日産GT−Rとの力が拮抗(きっこう)。わずかなミスや運、不運が勝敗を分けそう。当然、開幕戦は重要だ。2005年にSGTとなってから、開幕戦を制したコンビがタイトルを獲得したのは昨年の平川亮(24)/ニック・キャシディ(23)=ニュージーランド=組を含む3例だが、最終戦を首位と10ポイント以内で迎えたコンビを含めると5例となって約38%。1年を占う大事な1戦だ。

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GT500、例年に増し力拮抗

FIA−GT3とJAF−GTが激突するGT300は全く読めない
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 シーズンを占う上で開幕戦が持つ意味合いは大きい。ウエートハンディ制を導入するSGTは1年を通して安定した結果を残すことが重要だが、ハンディがない開幕戦はクルマ本来の力が出やすく、今季の戦力図が見て取れる。

 GT500の開幕戦ウイナーがタイトルを獲得したのは昨年、最年少コンビで戴冠したトムスの平川/キャシディ組(レクサス)を含めた3例。決して多くないが、最終戦まで僅差でタイトルを争った14年の伊藤大輔組(総合2位)、16年の松田次生組(同3位)を含めると5例になり、4割近い数字となる。

 さらに開幕戦で表彰台に食い込んだコンビの戴冠比率は、1994年にスタートした前身の全日本GT選手権(JGTC)を含めると24年間で11例となって確率は45%。開幕戦ウイナーが最終戦に総合首位と10ポイント差以内で挑むケースは24年間で13例もあり、確率は54%を超える。

 レースは時の運。天候に左右され、不運なアクシデントに巻き込まれるなど予想外のことが起きるもの。過去のデータは参考にしかならないが、少なくとも開幕戦で好成績を残したコンビはそのシーズンを力強く過ごす確率は高い。

 今年は開幕前の公式テストで3陣営の力が拮抗した。岡山国際サーキット(岡山県)の公式テストでは、初日にルマンの大嶋和也がコースレコードを上回るタイムを記録し、トップ5に4台のレクサスが食い込んだ。2日目はリアル、クニミツのNSXがワンツーを記録し、3番手にはインパルのGT−R。3メーカーのクルマが上位で入り乱れ、タイム差もトップから1秒以内に10台前後がひしめいた。

 その傾向は第2回の富士スピードウェイ(静岡県)でも続き、初日はKONDOのGT−Rが最速で、バンドウ、ルマンのレクサスが続き、4番手にニスモのGT−R、2日目はバンドウ、ルマン、トムスがトップ3を占め、インパルが続く展開。NSXは上位に食い込まなかったが、10台前後のトップから1秒以内には入っている。まさに横一線だ。

 岡山で始まる今季は11月にツインリンクもてぎ(栃木県)で開かれる最終戦まで全8戦で争われる。テストの好調さを維持したルマンを筆頭にしたレクサスが逃げるか、復調のNSXか、それとも底力のGT−Rか−。今季の流れを占う開幕戦のスタートは目前だ。
今年も公式テストから大勢のファンが詰め掛けたスーパーGT
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